発達性協調運動症(DCD)について考える~ハッタツ民の方舟34

録音

発達性協調運動症(障害、DCD)って何?

https://twitter.com/fake_outlandos/status/1872029584650387872

こんな傾向もDCD(かも)
・字が汚い
・しゃべりがたどたどしい
・歩き方がおかしい
・転びやすい
・絵が描けない
・工作が苦手
・楽器が苦手
・家事(家庭科)が苦手
・音痴
・力の加減がおかしい
・物をよく落とす
・手足や体をよくぶつける(自分の輪郭(ボディイメージ)の把握が弱い)
※これらの症状があってもDCD由来とは限らない

五歳以降でないと診断は難しい
明らかに「不器用」「運動音痴」の域を超えていないと診断は付きにくい
他の病気や障害(脳の病気とか)との鑑別も難しい
※診断がつかないからと言って傾向がないということにはならない
※「重い」「軽い」よりも「辛い(辛かった)かどうか」で考えたい

DCDから来る二次障害

https://twitter.com/fake_outlandos/status/1848000694445318570
『体育科教育』2019年3月号より

日本の体育教育・芸術教育が二次障害を増やしている?

指導者が「見て真似すればできた」から言語化できない問題
指導される側も言語化レベルを上げる必要があるかも

DCD以外の「運動(体育)」ができない理由

※DCDではないという意味ではない
・指導者の話が聞けない、理解できない
・体幹の弱さや筋肉量の不足で体を動かせない
・自分のやり方に固執して、正しいやり方を受け入れられない
・今の動作を完了する前に次の動作(や別のこと)に意識が飛んでしまう

DCDへの対処

療育で受けられる支援
作業療法・理学療法・学習支援など
大人になると支援を受けられる機会が極端に減る問題

大人のDCD

職場での困難
仕事上の困難と(二次障害から来る)対人関係の困難
社会的孤立
二次障害から人間関係に消極的になりがち
健康リスク
運動不足になりがち

にもかかわらず受けられる支援が少ない

DCDとASD・ADHD・SLD等の併発

感覚過敏・多動などの特性がさらに困難を増す
自分と外界との区別が曖昧という特性が身体的に現れるとDCD的になる(柏先生の仮説)?
正しい姿勢が取れない(維持できない)からより動作がうまくいかない
自分のやり方に固執して、正しいやり方を受け入れられない
指導者の話を聞く(処理する)のが困難
「見て覚える」「覚えたとおりに体を動かす」両方の困難
すぐに結果が出ないと投げ出しやすい
癇癪等で訓練の継続が難しい
空間認識の弱さからの精密運動(字を書くなど)の困難

DCDにうまく対処するには

・体幹を鍛える運動
・感覚統合の訓練
・テクノロジーの活用
・福祉制度の活用
・ライフハック
・体の動かし方の言語化
・メソッドに基づいた運動
(単に型通りに体を動かすのではなく、理論に基づいて体を動かす)

いいなと思ったら応援しよう!