「働かざる者食うべからず」の本当の意味
「働かざる者食うべからず」という言葉がある。
ざっくり「生産性の低い奴は死ね」くらいの意味で捉えられているが、原典は聖書で、まあ私の解釈より、wikiでも見ていただこう。
この時点ですでに、「障害者とか病人とか年寄りは死ね」というニュアンスは微塵もないことをお含み置きいただきたい。本来、キリスト教の僧院で働く修道士を戒めるために使われていたこの言葉は、宗教改革で新たな意味を与えられた。プロテスタントの道徳として
「勤労して豊かになることは、神から与えられた義務である(だから働かない奴は死ね)」
という言葉になっていったのだ。
この言葉に新たな意味を付与したのが、ソヴィエト連邦の父・ウラジーミル・レーニンであった。レーニンはこの言葉に、ざっくり以下のような意味を付与した。
「(土地や投資などの)不労所得で食っている奴からは、ブッ殺して財産を取り上げ、革命資金に使って構わない」
ちなみにヨシフ・スターリンはこれ(武装強盗)を実践してシベリア送りになった。
ただし、レーニンはいったん政権を掌握すると、言葉の定義を変更して
「労働能力がある全ての市民は労働しなくてはならない」
に書き換えやがった。
とりあえず「働く能力と意思がない奴は死ね」という意味は、現代日本で新自由主義によって付与された、歴史も伝統もない用法であるということは理解しておきたい。
とりあえずDENNYはレーニンの最初の解釈を採用することにしているので、DENNYに「働かざる者食うべからず」と言うと
「同志! 一緒に資本家のところに強盗に行きましょう!」
と誘ってやる。