さよならの朝に約束の花をかざろう
「さよならの朝に約束の花をかざろう」
誰もが恐れていること
究極的には自分とおなじときを歩んでくれる人はいないということ
この物語の主人公が何百年も生きる長命種 だからこんな物語が生まれるのでしょうか。そうではないと思います。
「別れの種族」とは私たちのことです
そうでなければ、こんなに共感することはないから。
同じ時代を生きているつもりでも、人はそれぞれ違う時を生きています。
この作品では登場人物の誰もが他人との時間の流れのギャップみたいなものに悩まされています。
同種族であっても、異種族であっても
結婚して子供ができて、自分よりライフステージが進んだ同級生はちょっと合わない間に先に大人になっていたり、
あんなに小さくてかわいかった子供があっという間に大人になってしまったり。
母親が自分が子供のころのころのことを何回も昨日のことのように語ってくれても覚えていなかったり、いつまで昔の話をするんだと思ったり
だから、同じ時をいきてくれないなら他人とかかわらずに悲しい思いをしないように逃げたほうがいいのでしょうか。
冒頭で長老は人を愛するなと言います。
他人と違う時を生きる苦しさを実感してしまうから
人はいつ大人になっていくのでしょうか
生きた年月ではないと思います。
それぞれが持つ人生の締め切りが近づいてきたとき、守らなければいけないもののができた時
愛する人が人生のある期間。
一緒に歩幅を合わせてくれている瞬間を大切にしたいと感じました。
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