🌸日本工芸産地博覧会のときめきを言語化する
こんにちは。はるかです。
先日、大阪の万博記念公園で11/26~11/28に開催されていた、日本工芸産地博覧会に行ってきました。
イベントコンセプトは
「日本の工芸が、今を生きる姿を見よ。ここでの体験が全て、未来の産地をつくる」
感想をひとことでまとめるならば、本当にこのコンセプトの一文に集約できます。
伝統工芸品は「過去」のイメージがどうしても強くなってしまいますが、
イベントで触れた工芸品の数々はしっかりと「未来」の工芸品の姿に昇華されていて企業努力をひしひしと感じました。
さて、今回の記事ですが、私が現地で感じた「ときめき」をテーマに3つの観点に分けてイベントレビューをしてきたいと思います。
【フライヤーのデザイン】
お店に入ると必ずと言っていいほど職人さんから手渡されるフライヤー。
こちらが本当にどれもセンスが大爆発していて美しいんです。
目で見て楽しむだけでなく、知識も得られるのがポイント。
おうちに帰ってからじっくり時間をかけて1枚1枚フライヤーを眺めているだけで日本の産業であったり、サステナビリティであったり幅広い知識を吸収できます。
フライヤーではありませんが、個人的ハイライトは陶磁器メーカーのマルヒロさんのカタログ。
掲載されている製品の美しさに引き込まれたのはもちろんですが、カタログのデザインが醸し出す世界観が唯一無二で、ずーっと眺めていられるくらい大好きな一冊です。
【会場のディレクション】
実はわたしがこちらのイベントに参加するきっかけになったのが、
大学に掲載されていたポスターなんですが、日本らしさを感じられつつ非常にモダンなデザインで素敵なんです。
ポスターだけでなく会場に設置されているやぐら等造形物のデザインもハイセンスで、
「デザイナー誰なんだろう??」と気になったので調べてみたところ、
大阪のクリエイティブユニット「graf」さんが総合ディレクションを担当しているそうなんです。
実は私、昔大阪中之島のgrafさんの店舗にお邪魔したことがあるんですが、インテリアがとっても素敵でわたし好みの雰囲気だったので、本イベントのディレクションを担当されているのも納得でした。
ちなみに、スタンプラリーでスタンプを集めるとゲットできるトートバックもポスターと同じくイベントのメイングラフィックが一面にプリントされているもので非常におしゃれです☺︎
【ショッピング×学び】
「知識欲が満たされるショッピング体験」
とでも言うのでしょうか、地理、歴史、環境問題、作成技術等々、
「モノ」を購入することで「知識」も一緒に手に入ります。
「工芸品にストーリーがあるのは分かるけれど、そもそもデザインが古めかしくて買ってられない。」
と思う若い世代、正直多いと思うんです。
昨今の日本人(特に若い世代)は、日頃触れる製品は西洋デザインの物が多いですよね。
そもそも住宅が洋風になっているため、
インテリアに合うようなモノを買おうとするとどうしても洋風なモノが多くなってしまいます。
また、「伝統工芸=和」といったような先入観や、デザインが年齢層が高い方向けといったような印象が邪魔してしまい、
モノを購入する際に「工芸品」という選択肢が脳内から除外されていると思うんです。
しかし、
日本が持つ世界トップレベルの素材、技術を現代〜未来のデザインに落とし込んでいる様子を目にしたことで、
「自分の感性にストレートに突き刺さるデザイン」
を伝統工芸品に求めることのできる時代がはじまったのだと実感したんです。
やはり伝統工芸品を若者にも普及させるためのキーは「デザイン」であると再認識しました。
【最後に】
全国各地の作り手さん方と出会い、モノに触れることで
「製造されている現地に行ってみたい!」
という思いが芽生えた1日でした。
これから国内旅行が忙しくなりそうです☺︎
観光地を巡る旅も楽しいけれど、工芸品の産地で直接職人さんや工房を訪れるのも、
旅に少しだけスパイスが加えられるようで楽しいのかなと思います。
そして、本イベントに参加してできた私の小さな夢が、
「伝統工品の器を金継ぎして一生使い続ける」
というもの。
IKEAの器もとっても素敵だけれど、
わたしのおじいちゃんのように、お気に入りの器を自分で金継ぎしてずーっと大事に使う渋い大人になりたいなぁと思っています☺︎
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