🎅「教師にならない」と決めた大学3回の夏休み

こんにちは、さんた🎅🏻です。

今回は、僕が教職から、就活に変更した経緯について書いていきたいと思います。もし、当時の僕と似たような悩みを持った方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

教師になりたいと思ったきっかけ

僕は、中学生の頃から大学3回生の夏までは、学校の先生になることが将来の夢でした。それは、身近の一番かっこ良くて楽しそうな仕事が教師だからだと思います。当時の僕は、公務員、サラリーマン、教師、塾の先生、お店の店長くらいしか職業を知りませんでした。その選択肢の中では、関わりの深さと自分自身が学校という場を好きだったこともあり、教師を最も魅力に感じていたのだと思います。

それもあり、大学選びでは【教職課程があること】を必須条件に調べていました。ただ、教育学部には行きたくないなって思っていました。その理由は、教育学部に行ってしまうと、周りも教師になりたい人ばかりだからこそ、自分自身の人生が教師になることが確定してしまう気がしたからです。教師になりたいとは思っていたが、大学では視野を広げたい、様々な人生の選択肢を増やしたいという思いが漠然とありました。

そこで、現在の立命館大学文学部日本史研究学域にしようと決めました。ここに決めた理由としては、①教職課程を取得できること②教職以外の分野について深く学ぶことができること③日本史という自分の興味と一致していることの3つが挙げられました。

実際、大学に入ってからは、教師という選択が第一志望ながら、視野を広げたいという思いから、様々なことに挑戦してきました。たとえばアルバイトでは、高級飲食店のホールスタッフ、二郎系ラーメンのキッチン・ホール、コンビニ店員、塾講師、農業のお手伝い、放課後等デイサービスの職員などですかね。課外活動でいうと、立命館大学ではオリターという名前でおなじみの新入生サポート団体、京都街づくりプロジェクト、文学部の生徒会のお手伝いなどになります。

これらの活動を通して、自分が子どもと関わることで新しい気付きをもらえることの楽しさや、人の成長に関わることの楽しさがモチベーション・やりがいになっていることを気付きました。だからこそ、教師になってもやっていけると確信して、大学2回生の夏休み後半頃からこっそりと教員採用試験の勉強をはじめました。すると、3回の春頃には、どこの場所の教員採用試験を受験しても合格できるだろうという自信を手に入れました。自信家なところもあり、楽観的な性格なのでこの甘い見込みは許してくださいね。

就職にしようと決めたきっかけ

上記のように、教員採用試験に合格する自信をつけた僕は、次は「いい教師」になるための準備をしようと決めました。いい教師とは、生徒に対して、様々な選択を与えて、その挑戦を支援できる教師だと考えていました。そのような像に対して、自分自身は、教員になる！という目標に対してほぼ一直線に進んだ形になっているため、他の選択肢を知る必要があると感じました。そうなったときに、周りの多くの人が就職をして、高校を卒業して、就職をする人も一定数いると考え、その際の選択を支援できるようになりたいという思いから、就職しないけど、就職活動を経験して、視野を広げようと思いはじめました。

しかし、実際に就職活動をはじめて僕の人生を変える大きなきっかけがありました。ある会社の説明会の話です。20代で役員をされている方の話を聞いて、自分のことを【井の中の蛙】とはこういうことだと知りました。その当時の僕は、周りの同級生の教師になりたいと思っている人と比較すると勉強も早い段階から取り組んでいてたしかに余裕もありました。しかし、それは教師になろうとしている同級生の枠に限った話です。実際に社会は、自分の闘っているフィールド以外にも様々なフィールドがあり、自分自身はそこでは全くの無力なのではと痛感させられました。教師になったとしても、僕は20代のうちに、自分の経験でその人のように語ることはできないと感じました。

それをきっかけに、社会についてもっと知ろうと思い、大手企業の長期インターンに飛び込みました。そして、様々な人と話す中で自己分析を進めていきました。その中で、ファーストキャリアは教師ではなく、就職にしよう！と決めました。そして、教師も就職もあくまでも自己実現の手段であると考えることができるようになりました。

長期インターンでは、社会に与える影響の大きさと、答えの分からない問題に対して取り組むことにやりがいを感じました。

そして、自己分析ということで、改めて、考えてみました。
Q.僕はなんで教師になりたかったの？
A.身近な職業の中で最も人に幸せを届けることができる職業だと感じていたから。また、自分自身が人に教えてあげること、勉強する、学校に通うことが好きだったので、合っていると感じていたから。

Q.僕はどんな教師になりたかったの？
A.①「子どもに様々な選択肢を与えることによって、その子の可能性を開花させる気付きを与える教師」②「誰よりも生徒に指導することを実践する教師」。①に関しては、自分自身、学ぶということは、人生の選択肢にも繋がり、その選択の中から自分で決めた道を選ぶことが人生においても充実感も高かったので、子ども達にも様々な可能性を開花させる気付きを与えたいと思っていた。そして、②に関しては、生徒に「勉強しろ！」「夢を持て！」など指導するのではなく、自分自身が誰よりも学び、誰よりも素直に、誰よりも子どもらしく夢を純粋に語れる教師になりたいと思っていた。

Q.なんで教師にならないの？
教師にならない理由は主に2つで、①今の自分じゃ子どもたちが自分の力で生き抜いていくだけの知識と能力を教えられないと思ったから②自分自身のありたい姿・やりたいことが実現できる方法というのは「教師」という選択以外にもあると、就職活動をはじめて気付いたから。

Q.①についてもっと詳しく教えて？
教師の仕事が「学校がどういう場所でどうやって大学に入るか」ということを教える場になっており、どうやって社会で生き抜くかを伝えることはできないと感じたから。また、実際に「社会でどう活躍すればいいの？」という質問に対して、自分自身が社会に出て「お金を稼ぐ」という経験をしたことがないことからも、自分には教えることができないと思ったポイントです。

このようなことがあり、結局就活をして、4月から社会人として東京で働くことになりました。この記事が、進路選択に悩んでいる人のきっかけになれば幸いです。長くてまとまりのない文章だったかもしれないですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。