安倍晋三回顧録
非常に入手難らしい1冊。どこかで内容の一部を知り読みたくなってフリマで購入。それはアベノミクス「実体経済で最も重要なのは雇用だ」という。本の副題でアベノミクス始動、P112、第3章、2013年の部分に記されている。報道や評論家は景気の肌感覚を語るが、安倍氏の考えはそんな所には無かったという事か。簡単な記述しかないのが非常に残念だ。マクロ経済・フィリップ曲線などの単語が並んでいるが、この辺は上手に解説する人が出てこないものか?引退する黒田日銀総裁に回顧録を書いてもらうか・・
その他の部分も含めて、安倍氏の長期戦略のもとに非常に計画的に作戦が練られていた政権だったと知れる。その多くは前の民主党の失敗を参考にしている点は狡猾でさえある。読めば読むほど野党が卑小に感じられ「勝てる訳はない」と納得する。2015年の米上下両院での演説など劇場的なドラマさえ意識された見事な采配だ。
ビジネスマンが読んでためになる本ではない。むしろ若い人が読んで何かを感じることがあれば役に立つ部分があるかもしれない。多くの人にお勧めする。
野党支持者でこの本、内容をけなす人は「底が知れた人」とでも言うべきだろう。