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しぶとく生き残ってます!

 生物は劇的な環境変化があると、絶滅してしまう場合もあります。ただし、とても稀なケースで、太古の昔から絶滅せずに生き残っている種類もあります。今回は、絶滅せずに生き延びている生物のランキングです。

3位 カブトガニ
 カブトガニはカニと名前が付いていますが、カニの仲間ではなく、絶滅した海サソリの仲間です。専門的は、鋏角きょうかく類と呼ばれる生物です。このカブトガニは、古生代のオルドビス紀から生き延びています。化石で出てくるカブトガニの祖先とほぼ同じ姿をしているので、大昔から波の穏やかな砂地に生息していたと考えられています。

2位 ホヤ
 世界中の海に分布しているホヤは、古生代のカンブリア紀から生き延びています。私は見た目が嫌なので食べたことはありませんが、東北地方では好んで食べられています。地味な生物のようですが、実は200種類以上のホヤが確認されています。成体は海底の岩などに固着し、植物の一種と誤認されるような外観を持ちますが、幼生はオタマジャクシのような形態をしていて泳ぐことができます。ホヤは、動かずに省エネ生活をすることで、長期間生き延びてこられたようです。

1位 古細菌
 古細菌は先カンブリア時代から生き残っています。古細菌は地球に生命が生まれた時代に誕生しました。その当時の環境は、強酸性で温度が100℃を超えるような環境でした。古細菌は、そんな劣悪な環境の中で進化した酸素を嫌う細菌です。古細菌にもピンチの時期がありました。それは、27億年前のシアノバクテリアの登場です。シアノバクテリアは、今の生物たちには必要ですが、古細菌にとっては猛毒な酸素を吐き出します。しかし、古細菌は深海の400℃を超す熱水噴出孔や、イエローストーンなどの強酸性の温泉で生き延びています。凄いぞ、古細菌!。

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