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 鏡を見るたびに思います。「あ~、老けたな~」。鏡に映る私は、白髪が目立つ薄毛で、顔にはシミができ、さらには”ほうれい線”もバッチリです。精神的には”20代のつもり”でも、現実の姿とは大きなギャップがあります。理想(心の中の美化した自分)と現実(鏡に映る本当の自分)の乖離かいりには本当に驚かされます。

 老け始めて感じたことは、「父親に似て来たな」ということでした。高校生くらいの時までは、誰もが「お母さんに似てるね」と言っていましたが、最近鏡に映る姿は父親ソックリです。もっと言えば、祖父の遺影にもソックリです。遺伝という奴は本当に恐ろしいです。

 『不思議の国のアリス』はルイス・キャロルが書いたお話で、ディズニーアニメになっているので、本を読んだことが無くても知っている人は多いと思います。キャロルは、この話の続編も書いていて、それが『鏡の国のアリス』です。不思議の国への入口はウサギ穴ですが、鏡の国への入口は鏡です。

 イギリス出身のルイス・キャロルは多才で、作家の他に数学者・論理学者・写真家・詩人の顔を持っています。ルイス・キャロルはペンネームで、本名はチャールズ・ドジソンといいます。キャロルは、ドジソン名義で、多数の数学論文や著書を発表しています。

 キャロルには有名なエピソードがあります。最初の本『不思議の国のアリス』が好評を博していたので、当時のヴィクトリア女王が他の著作も読みたいと依頼したので、キャロルは本名のドジソン名義の数学書『行列式初歩』という本を送ったという逸話が残っています。しかし、実際にはそのような事実はなく、キャロル本人はその逸話が事実無根であると否定しています。まぁ、本人が言うのだから間違いないでしょう。

 鏡の話題に戻りますが、我が家にある鏡は、今日も老けた私を映しだしています。若く見える(映る)鏡があれば、売れるかも!?。

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