最近は年齢のせいもあって、焼き肉屋さんに行くことも少なくなりましたが、焼き肉にはライスが付き物です。焼肉とライスはベストマッチで、一緒に食べると相乗効果で、よりおいしく感じます。焼肉にタップリとタレをつけて、ライスにワンバウンドして食べても良いし、ライスを巻いて食べても最高です。焼肉にはオンザライスが似合います。
ライスとオカズが口の中で交じり合うのは当り前のことだと思っていましたが、これを良しとしない人たちがいることを知りました。その人達は、ライスはライス、オカズはオカズで食べることを主張しています。その人達は、ライスとオカズを口の中で混ぜる食べ方を『口中丼』と呼んで、忌避しているようです。
人に迷惑を掛けない限り、食事のとり方は自由でしょうし、他人からとやかく言われたくありません。”我こそは正義”を振りかざす人は、他人に自分の価値観を押し付けがちです。ただし、くちゃくちゃと音を立てたり、口の中を見せたり、大声でしゃべりながら食べるというのは、基本的なマナー違反となります。最低限のマナーは守りましょう。
マナー講師の先生なども「気軽な居酒屋や定食屋のような場所で、オカズを口に入れたあとに白飯を食すのは、よく見かけるシーンです。特にマナー違反だとは思いません」と言っています。ただし、「不快に感じる・感じないは人それぞれですが、あくまでも周囲に気を配りながら、楽しい食事をこころがけることが大切ですね」と付け加えています。
料亭で食べる会席料理などでは、一品ずつゆっくり味わって、最後にご飯と汁物で締めますが、家庭や定食屋さん、学食のような場所では、一緒に食べる人たちを不快にさせない前提で、自分の好きなように食べても問題ありません。
周りを気にし過ぎて、食事がおいしいと感じられないのは勿体ない話です。最低限のマナーを守って、食事を大いに楽しみましょう。