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実際には”愛した”訳ではありませんが、これまでの人生の中で気になった○○刑事の話を書きます。念のために書きますが、実生活では刑事さんにお世話になったことはありません。
高校生の頃によく読んだマンガが『がきデカ』です。『がきデカ』は、山上たつひこ先生によるマンガで、『週刊少年チャンピオン』に連載されていました。がきデカの人気は凄くて、1970年代後半に少年チャンピオンの発行部数が一時的に少年ジャンプを抜き、ナンバーワンに押し上げたエポックメーキングなマンガでした。
このマンガの主人公である、警察官のコスプレをした謎の小学生『こまわり君』の決め台詞は「死刑!」でした。マンガの中には、数々の意味不明な決め台詞が使われていました。「あふりか象が好きっ!」や「八丈島のきょん!」などがそれです。地震や大雨による災害で被災した方々に対して不謹慎だとは思うのですが、「輪島の朝市、バアサンだらけ」という決め台詞が何故だか記憶に残っています。
次に気になった○○刑事は、ドーベルマン刑事です。『ドーベルマン刑事』の原作は『北斗の拳』の原作者でもある武論尊先生で、作画は平松伸二先生でした。私が読んでいたのは週刊少年ジャンプに連載されていたマンガ(劇画)です。ドーベルマンの異名を持つ主人公の加納錠治は、警視庁刑事部特別犯罪課の刑事です。また、愛車はハーレーダビットソンで、拳銃は44マグナムの実弾入りニュースーパーブラックホークを使うという、実際の刑事ではあり得ない設定です。
『ドーベルマン刑事』と『がきデカ』の連載は、ほぼ同じ期間です。硬派な劇画とふざけたギャグマンガが、少年ジャンプと少年チャンピオンで同時期に連載されていたのは、不思議な偶然です。
最近気になっているのは、ラジオCMで流れてきた『決めつけ刑事』です。
このラジオCMは、映像付きでテレビCMでも流れているみたいです。このCMに出てくる嶋田久作さんが演じるベテラン刑事は、SNSの投稿なら何でも鵜吞みにする『決めつけ刑事』の異名を持っています。ラジオCMの台詞は以下の通りです。
容疑者 「刑事さん、本当です。僕はやってません」
女性刑事 「どうします?」
男性刑事 「証拠がない以上、一旦釈放ですかね」
ベテラン刑事 「いや… お前がやったんだろ」
容疑者 「はぁ? 証拠は?」
SE バァン!! (机を叩く音)
ベテラン刑事 「知らない人がつぶやいてんだよ!!」
容疑者 「はぁ!? SNSの投稿!?」
ナレーション 「誰のどんな投稿も、
すべてを鵜呑みにして追い込んでいく。
その名も、決めつけ刑事!!
あなたも、こうなっていませんか?」
若手刑事 「真犯人が自首してきました!」
ベテラン刑事 「 え?」
容疑者 「ほらぁ。真犯人みつかりましたよ。
聞いてます?あやまってくださいよ!ねぇ!」
CI 「ACジャパン♬」
そこのあなた、あなたですよ!。あなたも”決めつけ刑事”になっていませんか?。