ちょっと怖い 理科準備室の思い出
私が通っていた小学校は歴史だけは古く、私が小6の時には開校百周年を迎えました。当時は二階建ての木造校舎で、職員室を挟んで北と南の二つに分かれていました。給食室がある校舎の方には、その近くに理科準備室があって、廊下側の列品窓には色々な動物の剝製が飾られていました。私が覚えているのは、固い鱗でおおわれたセンザンコウと、トゲトゲのハリセンボンです。その当時、すでに色が褪せていて、センザンコウは薄い茶色でしたが、ハリセンボンは白化していました。
理科準備室の室内には基本的には生徒は入れないのですが、小6の時に理科準備室の掃除当番になり、いつもは見られない秘密の部屋に入ることが出来ました。理科準備室の内部には、定番の人間の全身骨格モデルや、魚や小動物のホルマリン漬けの標本が飾られていました。ちょっと怖いのでシゲシゲと見たことはありませんが、解剖されたカエルのホルマリン漬けが記憶に残っています。
それから、これは本物かどうかは定かではありませんが、人間の胎児のホルマリン漬けも見たような記憶があります。その他にも、小さな哺乳類の骨格標本や怪しげな薬品等も置かれていました。理科準備室の掃除は1-2か月程度だったのですが、今でも強烈な印象として記憶に残っています。
私が卒業した10年後くらいに校舎が建て替わったので、その時に理科準備室や標本等も整理され、今は残っていないと思います。ちょっとグロテスクで怖い体験でしたが、少し懐かしい気がします。