社会問題が潜んでいそうな立て籠り事件
10月31日に起こった人質立てこもり事件の容疑者が、86歳の後期高齢者だったことに驚きました。じっくり見たわけではありませんが、テレビの映像ではあまり人が良さそうな人相には見えませんでした。ただし、この判断には”容疑者だ”という心理的なバイアスがかかっているかもしれません。
失礼を承知で書きますが、もうすぐお迎えが来てもよさそうな年齢で、自宅に放火し、拳銃を発砲して、さらには人質を取って立てこもるというのは、想像しにくい事実です。もちろんやったことは凶悪な犯罪ですので、しっかりと罪を償ってほしいと思いますが、事件の背景が気になりました。
容疑者の普段の生活を知らないので、勝手な想像になりますが、ひょっとすると認知症の症状が出ているのかもしれません。また、住居・病院・郵便局に大きな不満があったようなので、一方的な容疑者の思い込みが原因であることが考えられますが、社会から孤立した高齢者が置かれている厳しい現状が顕在化した可能性もあります。
人生の終盤は穏やかに暮らしたいと思うのは、大部分の高齢者の希望だと思いますが、そうは出来ない事情があったのかもしれません。今回の事件が、この容疑者に限っての特殊な例なら、イレギュラーで片付けることは可能でしょう。しかし、もし独居老人の苦しい現状が事件の背景にあるのなら、深堀しないといけない事件なのかもしれません。
今日は柄にもないことを書いてしまいました。
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