今日は『大学入学共通テスト』の一日目でした。受験生の皆さん、お疲れさまでした。明日も一日、ベストを尽くしてください。今回はとっても昔の、私の受験時のお話です。
私の時代は、二世代前の『共通一次試験』の時代でした。私はとある大学で共通一次を受けました。共通一次は、すでに入試本番なのですが、なぜか緊張しませんでした。しかし、私が受験した試験室は広いうえに、同じ高校の生徒が一人もいなかったので、心細かったのはよく覚えています。
そんな時に話しかけてきたのが、一つ後ろの別の高校の生徒でした。もちろん、面識はありません。初対面でした。彼はとってもフレンドリーで、試験が終わるたびに「いやー、難しかったよね」と話しかけてきました。私は特別成績が良いわけではなかったのですが、特に難しいとは思わなかったので、「まぁまぁかな」とお茶を濁しました。その後も、休み時間に二言三言かわして、二日間の共通一次試験が無事に終わりました。
それから、二次試験が終わり、二次試験の結果は散々でしたが運よく大学に合格できました。一年生の私が大学の掲示板を見ていたある日、あの時の彼を見つけました。「彼も同じ大学だったんだ」と不思議な縁を感じました。シャイな私は話しかけることはしなかったのですが、彼が見ていて掲示板をそのあと見て驚きました。彼が見ていたのは”医学部の掲示板”でした。「難しかったね」とフレンドリーに話しかけてきた彼は、私よりも出来る子だったのです。やっぱり、人は見た目では判断できません。
それ以後、彼とは会っていませんが、たぶん立派なお医者さんになっていることでしょう。また、そうなっていて欲しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?