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人魚と半魚人と『ハンギョドン』

半魚人はんぎょじんは、人類と魚類の中間的な身体をもつ、伝説の生物です。半魚人は、体の一部が魚で残りの部分が人間という特徴を持つ半獣人の一種で、女性の場合はマーメイド(mermaid)と称されるが、男性の場合マーマン(merman)と言うらしい。ちなみに、マーとはラテン語の海(mare)を指すようです。

半魚人の伝承は古くから世界各地にありますが、その体を構成する人と魚の比率は様々なようです。一般的には、上半身が人で下半身が魚の姿のものは人魚と呼ばれます。分類的には、半魚人が大きなカテゴリーで、その中に人魚が含まれるわけです。半魚人を調べていたら、サンリオのキャラクターにサンリオらしくない『ハンギョドン』というのがいることを知りました。最近は、このような”キモカワイイ”キャラクターが好まれるんでしょうか?。

サンリオのキャラクター”ハンギョドン”とタコ

半魚人には、とても怖い思い出があります。私が育った田舎には、映画館が無かったので、通っていた小学校では年に1回の映画上映会や観劇会がありました。いつもの映画鑑賞では、名作モノのような映画と『東映マンガ祭り』の子供向けアニメなどが、上演されていました。しかし、ある年の映画は”半魚人が出てくる”、怪奇ミステリ・アクション・SF・サスペンス・冒険がふんだんに盛り込まれた作品でした。

主演は往年のアクションスター・千葉真一さんでした。子供の時の記憶なので、映画のタイトルを”半魚人”と覚えていましたが、正式な映画名は『海底大戦争』(Water Cyborg or Terror Beneath the Sea)で、1966年の日米合作映画でした。

小学校低学年の私には、とにかく怖い映画で、”人間を捕まえて半魚人に改造する”というシーンが印象的でした。最初は怖いながら見ていましたが、後半は怖すぎて正視できませんでした。どうして、こんな映画が小学校の映画上映会で採用されたのか、今でも謎です。ひょっとしたら、先生たちの中に千葉真一さんのファンがいたのかもしれません。

英語のタイトルから想像すると、出てくるのは半魚人ではなく、水中に特化した改造人間のようです。おぼろげな記憶ですが、その水棲サイボーグがリアルで、怖すぎました。このトラウマがあって、いまだに半魚人は好きになれません。ただし、美女のマーメイドなら大歓迎です。

映画・海底大戦争のポスター

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