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オジサンのための現代用語#22 スペック
"ハイスペック男子"や”ハイスペックな人”とは、普通の人よりも高いスペック(ステータス)を持つ人という意味です。少し昔の表現で言えば、三高=高学歴・高収入・高身長 のことです。この他にも、容姿が良い、性格が良い、家庭環境に恵まれている、なども高スペックの要因でしょう。
このスペックが今回のキーワードです。スペックは、英単語の”specification” (スペシフィケーション)の略語です。長い英単語なので、最初の4文字だけを取って、spec (スペック)と略して使われるようになりました。
specの元になった specification は、明細・詳述・仕様といった意味を持ち、日本語化したスペックも、元々は機械などの性能・仕様・性能表・仕様書などの意味で使われていました。例えば、パソコンや自動車などの性能・仕様を表すのにスペックが使われていました。カタログなどについているスペック表といえば、性能・仕様をまとめて一覧できるものを指します。
機械などで高機能なものを、”スペックが高い”や”ハイスペック”などと呼びます。最近では、機械だけではなく人間の性格・特徴・能力などを、その人のスペックと表現することもあります。ネット界隈では、「自己紹介してね」と言うのを「スペック、よろ(しく)」と表現します。
必要以上に高性能の場合は、”オーバースペック”と呼ばれます。「掃き溜めに鶴」と言う諺は、このオーバースペックと同様の意味です。スペックを機械などのモノに使う場合は問題ありませんが、人に対して使う場合は注意が必要です。”ハイスペック”や”オーバースペック”と言われれば気分も上がりますが、”ロースペック”などと呼ばれればいい気はしません。スペックを人に使う場合には、注意しましょう。