癖字を生かして架空の青春アニメタイトルロゴを作ってみた
私はかなりの癖字である。
私には書道師範の資格を持つ祖父がいる。現在も齢93歳にして、日々延々と字を書き続けている。
そんな祖父のもとで育った母ももちろん字が上手い。しかしその一方で私自身は習字を習わずに「デンちゃんは大きくて気持ちいい字を書くからいいのよ~」と、甘やかされて育った。
その甘やかしは私の中に「大きくて気持ちの良い字を書けば下手でもいいんだ!」という謎の自信を生み出した。そしてその勘違いは思春期に友人から
「なんか字、読みにくいね」
と言われるまで続くことになる。
大人になった今思えば、そんなことを言う方もどうかと思うが、きっと彼女なりの優しさだったんだと思う。ていうか、そうだと思いたい。
ただその一言で「あ、この字変なんだ」と気づいて字を矯正することになり、当時流行っていた₹˝ャʓ文字に近づけた。そのお陰で、字を表に出したときに周囲から浮くことはなくなり安堵したのを覚えている。ちなみに母からは「変な字を書くんじゃない!」と怒られた。八方塞がりである。
しかし、癖字…というか、本当に自分が書く字は失われることがなかった。鉛筆やボールペンなどの引っかかりが強い筆記用具ならまだしも、サインペンなどの摩擦が少ない筆記用具だと、気を抜いたときに癖字になる。
それに自分としては、そこまで癖字が悪いとは思えなかった。可読性は低いかもしれないが、デザイン性というか、人の目を引く字ではあるように思えたし、これが何も考えずにサラサラ書けるならまあ結構有用じゃね?と思えるぐらいにはなっていた。ある種、癖字がアイデンティティ的なものになっていたのかもしれない。
インク溜まりペンとの出会い
そんな私が癖字を有効活用しようと考えたのは、あるツイートを目にしたのがきっかけだった。
手書き文字タイトル!?そうだ。癖字を有効活用するにはロゴを作るのが一番だ。
そしてこれを見たとき「インク溜まり系のペンは自分の字と相性がよさそう!」と直感したのだ。
こうして出会ったのが「ひもだ丸ペン」である。
えめっっっっっちゃよくない???????????
ガチのロゴデザイナーさんとか書道家さんとかにはさすがに叶わないけど、普通に見る分には目を引く字じゃない????ていうかこういう字体のロゴありそうじゃない????
ということで作ってみました。
架空の青春アニメタイトルロゴ作って世間釣ろうず
まずはサラリと書いた素体を用意します。
なんとなく青春アニメのタイトルになりそうな単語を並べただけです。センスないかも。そこは無視して。
これだけだと寂しいので、普段字を書く時の手癖を入れておきましょう。
これは筆記体を習得したしたときに、最後にピリオドを打つ癖がついてしまい、それがどんどん長くなっていったものです(なにそれ)(わからん)。
よく見ると素体の時点でピリオドがあるので、スクロールして確認してみてね。
正直これだけでもだいぶ良い気がするのですが、ここから受ける印象は割とエモと雰囲気重視の、モノローグが延々と続くアニメ(そういうの大好きさ!)なので、キラキラ青春モノverも作っていきます。
「青」のイメージをもとに、空色の青背景に白文字にしてみましょう。
あ~~~~~なんかちょっとそれっぽい気がする!!!!
OPのイントロで最初アップでだんだん画面引いてタイトル表示されるやつ感。
キラキラ青春モノなので、夏の青空をイメージしてグラデーションを加えます。
白文字が目立つように色合いを考慮し、少し位置を上に調整。
下の部分が余計になったので画像のサイズを調整します。空っぽさを出すために、どうしても下の方は黄白色でグラデーションしたかったので、ここでも色を調整しました。青春は青だけじゃないんだぜ。知らんけど。
これで空背景の場合のロゴは完成なのですが、白系の文字がロゴだとグッズ化(グッズ化ってなに?)したときとかに割と難しい問題が生じるのではないかと思い、どんな背景でも使えそうなロゴを作成します。
ということで完成したのがこちら。
これアニメーションとかにできないかな~と思ったので、ちょっと簡易的に作ってみました。
よく見ると隅々までは綺麗にカバーできていないものの、割とありそうな感じはする。
血は争えない
爺や母の字の匠さとはまた違うけど、字にアイデンティティを見出すことができるなんて、やはり血は争えないなと感じます。
昔はコンプレックスだったものでも、自分がスキルを付けてそれを組み合わせていくことができれば、そのうち使い道になることを学べた今回の件でした。
さて
もしなんか字を書いてほしい!とかあればご連絡ください。
ちなみに筆記体も書けます。こっちは普通に癖がなくて綺麗に書けると思う。中二病に罹った時にメチャクチャ練習したので。
今回気付いたことだけど、私にとって字を書くことは、絵を描く感覚に近いのだなと思います。
おしまい。