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(022) 新しい本と出会う場所

長いことを読書していると、どうして自分の得意で好きな分野に偏ってしまうことがあります。小説で言えば、恋愛・ミステリ・時代歴史・SFファンタジーなどなど。
もちろんそれぞれのジャンルは必ずしもきっちり分かれているわけではなく、スペクトラム状になだらかに変化していくものです。それぞれは確固たるジャンルというよりも小説の要素といった方がいいかもしれません。

中には読書するけど小説は読まないという方もいます。
小説は読むけどそれ以外は一切興味がないという人もいます。
所詮読書なんてたいしたことものではない(私見・偏見)ので、好きなものを好きなように読めばいいと思いますが、ある時「袋小路に入り込んでいるな」と感じることもあります。ひとつのジャンルのすべてを読んだわけではないけど。
この状態を「飽きてきた」と表現してもいいかもしれません。

では、どうするのか。
つまり自分のよく知らない新しい種類の本に出会うにはどんな手段があるのか。

近くに趣味を同じくしていて自分と違うジャンルを好む人がいれば、その人に聞くのでもいい。ネット上の声を拾い上げていくのもいい。Amazonのリコメンドに従うのもいい。読書会に参加してみるのもよし。これらはひとまとめに他人のおすすめに従う方法。私もこの方法を取ることが多い。Amazonのリコメンドはちょっとどうか思うこともありますが。


もうひとつの方法は書店に行くことです。
私の場合、特定のジャンルを除いてできるだけコーナーを巡ることが多いです。
大規模店舗であればそれこそ上から下まで。雑誌コーナーも。
例外のジャンルとは学参や児童書など。その場所に佇むと周りから奇異に見られるような場所。実際に奇異に見られることはないと思いますが。
女性ファッション雑誌も結構見ますが、周囲の目があまり気にならないのは不思議。ひげ面で長髪でボロボロのジーンズをはいた清潔さが雪片ほどもないおっさんがいるのですから、客にとってもお店にとっても迷惑千万極まりないでしょうけどね。

よく知らないジャンルをざっと眺めるだけでいい。書店が推している種類がわかる。気になる書名の本があれば手に取ってみる。今はそれほど関心なくても頭の片隅に微かに残っていれば、あるときふいにつながることもあります。目的の本を求めているだけでは中々得られない体験です。

何よりも現在求められていることがぼんやりとわかる。気がする。


と書きましたが、結局書店に行くのが好きだなというお話。
そして合目的的に自発的に本を探すのもいいけど、偶然に委ねてみるのも合理性があるという話。


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