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なぜマインドフルクッキングを英語で教えたいと思ったか?

実は、最近、英語で料理を教える機会がありました。その時の生徒さんとのやりとりを通して、私にとって当たり前のことが当たり前ではないことに気づかさせていただきました。例えば、一緒にスーパーに行って、豆腐売り場に行くと、生徒さんは、いろいろある豆腐を見て、「これとこれは一緒なのか?」と聞いてきます。木綿豆腐と絹ごし豆腐、おぼろ豆腐が違うのは当たり前なのですが、なぜなのか、それを説明しようと思うと、私も学び直すことになり、私たちの食文化を海外の人に教えることで見つめ直すこと、学び直すことができるなと思いました。

ということで、まずは、英語で書くことを目指して、日本語でも内容をまとめて、noteでアップしていきたいと思います。その内容は、有料コンテンツになるかもしれませんがおつきあいいただければ幸いです。

まだ、推敲が必要ですが、イントロダクションのところだけこちらでシェアさせていただきたいなあと思います。

マインドフルクッキングテキストブック

はじめに

なぜ私がマインドフルクッキングという料理教室を始めようと思ったのかを少しお話ししたいと思います。

1) 臨床心理士として、心の健康教育の活動をしている中で、マインドフルネスという実践に出逢い、マインドフルネスの実践をより多くの人たちが生活の中に取り入れるお手伝いをしたいと思ったことがスタートです。

2)そして、 マインドフルネスを学ぶ中で、生活そのものがマインドフルになりうること、また、日本の料理文化がマインドフルな実践そのものだと気づきました。マインドフルに料理をする人が増えることで、気軽に楽しくマインドフルネスを楽しめるのではないかと思うのようになりました。

3)また、 研究の分野でも、日本食は、地中海料理と共に、心の健康にも助けになることがわかってきています。ハーバードメディカルのブログで、精神栄養医学の博士Eva Selhubさんは、以下のように書いています。
https://www.health.harvard.edu/blog/nutritional-psychiatry-your-brain-on-food-201511168626
「研究では、地中海食や伝統的な日本の食生活などの「伝統的な」食生活を典型的な「西洋」の食生活と比較したところ、伝統的な食生活を食べる人ではうつ病のリスクが 25% から 35% 低いことが示されました。」
日本の食をめぐるライフスタイルは、心の健康にも体の健康にも良いことは世界でも注目されてきています。

4) 料理をすることそのものがウェルネスとして認識されてきてもいるようです。石川善樹先生の「疲れない脳をつくる生活習慣」ではGoogle社の例が挙げられていました。Google社は社員の3大必須スキルとして、「料理」「運動」「睡眠」をあげているそうです。ウェルネスセンターの中にキッチンがあり、その周りに植物工場を作り、社員たちが料理をできるようにしているそうです。料理をすることで、自ら材料や栄養を意識するようになり、食べるものをコントロールできるようになるということと、料理をするようになると、時間をより効率的に使うようになるメリットを考えてとのことです。料理をすることで、健康管理だけでなく、時間管理のトレーニングにもなり、クリエイティブな脳を作り上げると考えているようです。

5) 最後に、これが一番のきっかけでもあります。私自身、料理教室や私が料理したものを食べた友人や家族の反応をみる中で、料理することで心が癒されること、マインドフルに感謝と思いやりを込めて料理したものを食べることで、食べた人が癒されることを体験してきました。身近な大切な人たちや自分自身のために、マインドフルに料理をすることの喜びを体験するお手伝いがしたいなと思ったからです。また、アメリカ人の友人に料理を教える中で、あたり前に思っていた料理のプロセスが日本独特であること、その日本の中で育まれてきた独自の料理文化を海外の人たちと分かち合うことで、海外の人たちだけでなく、私たち日本人もたくさんの素晴らしい発見があることに気付かされたからです。

私の料理教室を通して、少しでも多くの人たちが、日本の食文化からインスピレーションを得て、ご自身なりのマインドフルな料理時間を創造いただけたらと思っております。

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