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2024年、65歳のこんな本。

65歳になった。なんといってもこれが今年の極私的トップニュースだ。とりたてて感慨はないのだが、世の中がそっとしておいてはくれない。市役所やら年金事務所やら国税庁(は多分来ていない)やらから様々な勧誘、じゃないお達しがくる。「しがない」が枕詞の年金暮らしの始まりだ。

65歳というのはそんな社会的な節目かも知れないが、カラダとココロは限りなく中途半端だ。慢性心不全と低空飛行の腎機能を抱えてカラダはとっくに後期高齢者真っ只中なのに、ココロはふらふらと定まっていない。雨トモ風トモ勝負ハシナイ、丈夫ナカラダハナイカワリ多少ノ欲ナラ捨テズニイヨウカ。そんな2024年に読んだ本の中から印象に残った20冊はこんな感じ。

若月澪子著「副業おじさん」(朝日新聞出版)
中川浩一著「ガザ」(幻冬舎新書)
樋口裕一著「凡人のためのあっぱれな最期」(幻冬舎新書)
いとうせいこう著「東北モノローグ」(河出書房新社)
室橋裕和著「ルポ新大久保」(角川文庫)
樋田毅著「彼は早稲田で死んだ」(文春文庫)
松岡圭祐著「ウクライナにいたら戦争が始まった」(角川文庫)
ブレイディみかこ著「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2」(新潮文庫)
ガブリエル・ガルシア・マルケス著「百年の孤独」(新潮文庫)
中村桃子著「ことばが変われば社会が変わる」(ちくまプリマー新書)
椎名誠著「机の上の動物園」(産業編集センター)
金井真紀著「テヘランのすてきな女」(晶文社)
青柳雄介著「袴田事件」(文春新書)
稲垣えみ子著「人生はどこでもドア-リヨンの14日間」(幻冬舎文庫)
韓光勲著「在日コリアンが韓国に留学したら」(ワニブックス新書)
ハン・ガン著「すべての、白いものたち」(河出文庫)
若桑みどり著「お姫様とジェンダー」(ちくま新書)
森見登美彦著「恋文の技術<新版>」(ポプラ文庫)
谷川俊太郎・岡野大嗣・木下龍也著「今日は誰にも愛されたかった」(ナナロク社)
伊坂幸太郎著「ペッパーズ・ゴースト」(朝日文庫)

あっちこっちに興味が飛んで相変わらずの乱読。「好きな本を5冊あげてもらえばその人がわかる」なんてのがあるけれど、こんな20冊をチョイスするオヤジはどんな人間なのか聞いてみたい。本の購入は基本的には書店で。ふらふらとさ迷いながら手に取ってみないと購買意欲は湧いてこない。

見出しの写真は「ゆいま」さんの作品をお借りしました。ありがとうございます。


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