キッシュの美味しい小さなカフェ。
妻の誕生日。これといってイベントらしいイベントもないのだが、市内にあるキッシュの美味しい小さなカフェまでランチをしに行く。キッシュは妻の大好物なので、はなはだカジュアルながらこれでいいのだ。
キッシュの具材はその都度変わる。この日はナスと厚揚げとトマトのキッシュ。分厚いきキッシュにナイフを入れフォークで一口食べるだけで、気分はもうハピネス、あっという間に完食する。
キッシュはドイツとの国境沿いにあって歴史の荒波に翻弄されてきたアルザス=ロレーヌ地方の郷土料理。その昔、小学校の教科書に載っていた「最後の授業」はこの地方の話。史実を歪曲したものとして扱われなくなったが、今は言葉と権力についてつまびらかにする子ども向けの教材はあるのだろうか。
それはさておき、郷土料理だからバリエーションは多種多彩。今日はどんなキッシュをいただけるのか考えるのは好き嫌いのほぼないこの身にはこの上なく楽しい。デザートはトマトのレアチーズが本日のシメ。とろーりとろける。
城址公園のそばにあるこのカフェは、BUMP OF CHICKENファンの集う店でもある。週末のみの営業で、予約を入れていくのが無難。それにしてもBUMP OF CHICKENというバンド名は悪くない。「てやんでえ」な感じというか。マッチョを気取れば気取るほどその人のCHICKENなHEARTが透けて見えるような気がする。