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ありがとう。チャーリー・ワッツ
ほんとうは今日、違うことを書こうと思っていた。なのに、なんてこったい。朝起きたらコレだ。とりあえず呟きでとも思ったけれど、ちゃんとお別れをしないとね。ありがとう、チャーリー・ワッツさん。
ローリング・ストーンズは扇の要を失ってしまった。やんちゃ坊主がステージを所狭しと動き回れたのは、クールで熱い英国紳士が後ろにいたからだ。
あまりロックには詳しくない妻が興味があるというので、初来日(1973年の公演中止を除く)の「スティール・ホイールズ」ツアーを夫婦で観覧。妻はほとんど曲を知らなかったにもかかわらず彼らのロックンロール・ショーをすっかり楽しんだようで、中でもお気に入りはチャーリー・ワッツ(おじさん好きである)。以来、全来日公演を夫婦揃って観戦。皆勤賞の外タレは、あとにも先にもローリング・ストーンズだけ。
もう一度、日本に来てくれることもあるかなと、一縷の望みは持っていたけれど。もう、あのブラシさばきも見られないね。「もって2年だろう」と「子供の音楽」といって憚らないロックに結局半世紀もつきあって、でもローリング・ストーンズというバンドでドラムをたたくことを心から楽しんで、サウンドのデザインも手掛けたワッツさん。安らかに。