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意外なきっかけから農業の世界へ -農家さんの想い#6

元々田んぼだった土地を畑にして、新しい栽培方法でナスやイチゴを育てている濱藤さん。子供の頃にあった意外なことから農業を志したお話をお聞きしました。

農業を始めたきっかけ

濱藤さんは小学生のとき、サケの孵化や育成に取り組んでいた地元の嘉麻市に住む80歳のおじいさんに出会いました。そこで育てたサケの稚魚を川に放流した経験やおじいさんの想いに触れたことがきっかけで、地元で農業を志すことに。

大学では農学部で農業を学び、卒業後は1年間軽井沢の農園で農業研修を受けました。
ご両親の持っていた田んぼを畑にして、ハウスを2棟建て1反ほどの面積で野菜を栽培しています。山に面して畑があるため、急斜面を抜けて行く畑への道は容易ではありませんでした。

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作物について

濱藤さんはナス、トマト、いちごを栽培しています。
私が行った時はちょうどナスの栽培しているところを見させていただきました。

通常だとナスは生育してくると葉や枝が密集するので、支柱を立てて空気をつくって風通しと日当たりを良くすることで病気を防ぎ成長を促すのが一般的です。

でも、濱藤さんは他の農園から栽培方法を学び、トンネル支柱を利用してナスの風よけにすることで痛みを防ぐようにしたそう。今期は新しい栽培方法に挑戦するようです。

そういった日々の試行錯誤により、よりおいしい作物をつくっています。

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購入できる場所

濱藤さんの作物は嘉麻市にある道の駅、カッホー馬子屏、スーパーのあそう、ルミエール穂波店で購入できます。

濱藤さんはできるだけおいしいものを手軽に食べてほしいと思い、値段はお手頃価格にしているそうです。

気づき

濱藤さんのお話をお聞きし、農業を始めるきっかけは「人とのつながり」「想いに触れる」ことが大きく影響していると改めて感じました。

私自身が農家さんの想いに触れて農業の素晴らしさに気づけたように、農業に従事する人の想いや意義がしっかり伝われば農業従事者はこれから増えていくだろうと思います。

また、濱藤さんのように、地域の人たちの食事が豊かになるよう、できるだけお手頃な価格を目指して出荷している農家さんが多いのが印象的でした。ここまで工夫して設備も導入し、消費者へ思いやりを持って売っている姿を見て、頭が上がりません。正直なことを言うと、収入が高い人には価値の分、高く売っていただくべきなのでは、と思ってきている今日この頃。この点はもう少し多角的に考えていきたいです。

新鮮でおいしい野菜にアクセスできることに心から感謝し、今日も楽しく料理をしておいしくいただきたいと思います。


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