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山間部で極濃トマトを育てる 川村さん 「食卓においしいものを届けたい」-農家さんの想い#5

極濃トマトを育てている川村さんに、就農してからの5年間の試行錯誤とこれからについてお聞きしました。

農業への道のり

5年前は農業土木の設計をしていた川村さん。用水路等をつくっていたそうです。
農業自体に魅力を感じ、就農を決意。福岡県が運営している農業学校で1年勉強し、ビニールハウスを借りて一反ほどの面積でトマトのハウス栽培をはじめました。

「食卓においしいものを届けたい」と思い、生産に励んでいます。

ただ、これまで本当に苦労の連続。
1年目、2年目はおいしさにこだわって、肥料には竹チップ、牡蠣殻等の有機肥料を使い、減農薬栽培にも取り組みはじめました。その反面、トマトの売り上げよりも経費の方が高くなってしまい大苦戦

このままではだめだと思い、3年目からは生産量を上げる努力をしたことで、1作で平均8トン収穫していた生産量から4年目には15トンを目指せる生産量になりました。

今年の目標は20トン生産すること
暑いハウスの中で汗をかきながら、量と質の両方に対してチャレンジングな目標を立てて日々励んでいる川村さん、本当にすごい!

同じトマトの品種なのに育て方でこんなに違う!

収穫して出荷直前のこのトマトたち。
こんなに色も大きさも違うのに、両方とも品種は「桃太郎ヨーク」

全く違う見た目と味なのに、同じ品種って不思議ですよね。

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実はこの違いの秘密は「育て方」の違いによるものだそうです。

大きいトマトは生産量を上げるために、大きさを重視しており水が多く含まれています。農協に納品することを想定し、輸送時間を考えて完熟する前に収穫しているそうです。実際に食べてみると、スーパーで購入している通常のトマトの味に近く、完熟していないので甘さは控えめで少し酸味があり瑞々しい味

小さいトマトは、できるだけ水を与えずに育てたことで、1つのトマトに甘さがぎゅっと詰まっていてすごく濃厚。果皮がやわらかく、一口食べると、完熟トマトの香りと濃厚な果汁が一気に口の中に広がり、「おいしい!」と思わず言っていました。

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購入できる場所

川村さんのトマトは、ふるさと納税や産直通販で購入可能です。
数量限定なので、お早めにお買い求めください。

▼嘉麻市のふるさと納税

▼食べチョク

▼ポケマル

気づき

生産から販売まで、すべての工程を1人でやっている川村さんの想いを受けて、トマトの味がより一層濃厚に感じられました。

それと同時に、新規就農者へ国から出ている給付金(補助金)の重要性を感じました。より安定した農業経営をするには、質を担保しながら生産量を出す技術力が必要となります。でも、その技術力を上げるには、トマトの場合1年単位で改善していくから、どうしても時間がかかります。この給付金のある内に、おいしい作物をつくりながら生産量を上げ農業で経営していく土台を固めていく5年間

自然と共生しながら生産する農業は一筋縄ではいかない場面が多いとは思いますが、一般的な会社員では味わえないダイナミックな挑戦の場でもあると感じました。


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