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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】

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※毎週、月・金の19時に投稿予定です。 ※小説家になろう・カクヨムにも同名の小説を投稿しております。 ・小説家になろう  ⇨https://ncode.syosetu.com/n…
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#家族

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(1)

(1)  小学生の頃、島津大樹にとって二十歳は途方もなく遠い未来だった。  一日一日がとて…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第8章 ありがとう」

 あの朝から、一ヶ月が経過した。  抜け殻となった灰色の本は捨てずに今も本棚にしまってい…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第7章 私の為に」(2)

(2) 『こんにちは、大樹。あなたがこの動画を観ているという事は、もう私はこの世にいない…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(5-3)

(5-3)  定時の水曜日、地下鉄は空いていた。だが、シートに腰を下ろす事はせずにドア付近…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(6-1)

(6-1)  翌日も美咲の風邪は一向に治らず、それどころかどんどん悪化していく。  かかりつけ…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(6-2)

(6-2)  家に帰る途中のタクシーでそれぞれの両親に連絡する。  美咲側の両親は勿論、実家…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」「第5章 お願いしていい?」(1)

(1)  美咲の入院生活が始まると、いくら大丈夫だと説明しても双方の両親が家事の手伝いをするようになった。いくら仕事に追われても、流石に申し訳ない気持ちが強くなっていく。  その為、彼女の手術が終わると、これ以上は自分達でやる。  助けてほしい時はこちらから頼むと言って、丁重に断った。  実家のフォローが無くなる代わりに家事をするようになったのは由香だった。中学三年生の彼女は、周囲に教わりながら、家事の殆どを行うようになった。  掃除、洗濯、食事、アイロン。いつもはダラ

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第5章 お願いしていい?」(2)

(2)  翌朝、MacBookの入ったアップルストアの袋を見て、美咲は入院してから一番喜んでい…

綾沢深乃
1年前
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