【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」「第5章 お願いしていい?」(1)
(1)
美咲の入院生活が始まると、いくら大丈夫だと説明しても双方の両親が家事の手伝いをするようになった。いくら仕事に追われても、流石に申し訳ない気持ちが強くなっていく。
その為、彼女の手術が終わると、これ以上は自分達でやる。
助けてほしい時はこちらから頼むと言って、丁重に断った。
実家のフォローが無くなる代わりに家事をするようになったのは由香だった。中学三年生の彼女は、周囲に教わりながら、家事の殆どを行うようになった。
掃除、洗濯、食事、アイロン。いつもはダラ