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(1) 小学生の頃、島津大樹にとって二十歳は途方もなく遠い未来だった。 一日一日がとて…
(2-1) 翌朝、大樹は父と一緒に家を出て駅に向かった。こんな早朝から父と出掛けるなんて何…
(2-2) 「歳を取ると、あの階段が年々辛くなってくる。いい加減、誰かに任せて取りに行かせた…
(3-1) 「ただいま〜」 家に帰って玄関先で父がそう言うと、リビングから母の「おかえり〜…
(3-2) 大樹が呆気に取られていると、父がふっと小さく笑った。何故笑う? 意味が分からな…