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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】

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※毎週、月・金の19時に投稿予定です。 ※小説家になろう・カクヨムにも同名の小説を投稿しております。 ・小説家になろう  ⇨https://ncode.syosetu.com/n…
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(1)

(1)  小学生の頃、島津大樹にとって二十歳は途方もなく遠い未来だった。  一日一日がとて…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(2-…

(2-1)  翌朝、大樹は父と一緒に家を出て駅に向かった。こんな早朝から父と出掛けるなんて何…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(2-…

(2-2) 「歳を取ると、あの階段が年々辛くなってくる。いい加減、誰かに任せて取りに行かせた…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(3-…

(3-1) 「ただいま〜」  家に帰って玄関先で父がそう言うと、リビングから母の「おかえり〜…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(3-…

(3-2)  大樹が呆気に取られていると、父がふっと小さく笑った。何故笑う? 意味が分からな…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(3-…

(3-3)   二人の間に沈黙が流れる。マグカップからユラユラと立ち上るコーヒーの蒸気。大樹…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第2章 有効に使ってほしい」(1-1)

(1-1)  灰色の本を本棚に入れてから手に取る事は一度もなく、最初はあった違和感も年月の経過と共に綺麗に溶けんでいった。  大樹は大学を卒業して、ケーブルテレビ通信の会社に就職した。特に入りたい訳ではなかったが、就活時に周りが次々に決まっていく事に耐えられなくなり、たまたま内定をもらった会社に就職した。  就職を機に実家を出てワンルームマンションを借りた。学生時代は毎日会っていた友人とは、次第に会う頻度は減っていった。代わりに行きたくない飲み会や会社帰りにビールをコン

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第2章 有効に使ってほしい」(1-2)

(1-2)  病院に向かう最中、大きな時差式の交差点に捕まった。  長いな、早く青になってくれ…

綾沢深乃
1年前
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