西洋占星術の4エレメント(風・地・水・火)について
こんにちは、木月まことです。
あなたは星占いで何座ですか?
あの…うお座とかふたご座とかいて座とかいう例のあれです。
12星座ってヤツです。
「風の時代」って聞いたことありますか?
あれは実は西洋の星占いと関係してるんです。
西洋の星占いは知っての通り12の星座に分かれますけど、それはそれぞれ(風)(地)(水)(火)という4つのエレメントに分かれます。
すなわち
(風)のエレメント……ふたご座・てんびん座・みずがめ座
(地)のエレメント……おうし座・おとめ座・やぎ座
(水)のエレメント……かに座・さそり座・うお座
(火)のエレメント……おひつじ座・しし座・いて座
あなたの星座はどのエレメントでしょう?
しし座だから(火)だけど、それがどうかしたのかよ?
あ、いや、これじゃ、何だかまだ分かりませんよね。
この4エレメントに心理学の理論を融合させたアイデアを、鏡リュウジさんが『魂の西洋占星術』(初版1991年)という著書で紹介しておりまして、今日のはなしもそれをベースにしたものになります。
心理学の分野にむかし、カール・グスタフ・ユング(いわゆるユング)という人がいました。
フロイドという有名な心理学者のお弟子さんだったんですが、後に考えの相違から破門されてしまいます(因みにアドラー心理学で有名なアドラーもフロイド一派の人です)
さて、ユングは人間の精神傾向を4つのタイプに分類しました。
すなわち
思考型
感覚型
感情型
直感型……の4つです。
人間の性格類型は大まかにこの4つに分かれるとユングは考えました。
詳しいことは解説書や専門書、あるいはユング自身の著書があるので省きますが、その字面だけでなんとなく分かるでしょう。
たとえば思考型になりますと、感情が軸になるパーソナリティーではなく、考えることに傾きやすいパーソナリティーということになります(ものすごく、ざっくり言うとですが)
これを、西洋占星術の4エレメント(風・地・水・火)にあてはめたのが先ほど紹介しました鏡リュウジさんの著者でありまして、それに依ると
風⇒思考型(ふたご座・てんびん座・みずがめ座)
地⇒感覚型(おうし座・おとめ座・やぎ座)
水⇒感情型(かに座・さそり座・うお座)
火⇒直感型(おひつじ座・しし座・いて座)
となります。
これでもまだ、何だかよくわかりませんよね。
ここから先の説明は、いわゆる西洋占星術の理論を基準にすると、かなり私見になりまして、正統派理論と違う!みたいな感想を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、アマチェアの一考察と寛容に聞き流していただけたら幸いです。
そういうはなしというか説明になります。
さて、この4つの違うエレメントを分かりやすく見てみるために、あるシチュエーションを考えてみます。そのシチュエーションでそれぞれのエレメント(風・地・水・火)がどういう反応をとるのが予想されるかを考えて、その性質の違いを浮き彫りにしてみたいと思います。
あるシチュエーションにおいて(風)(地)(水)(火)のそれぞれのエレメントでは、反応がちがうだろうというのがはなしの根拠です。
それを説明すれば、「さそり座(水)の彼女は、どうしてああなんだろう……」とか
「みずがめ座(風)の彼はどうしてああなのかしら……」といった謎を若干でも解明する手掛かりになるんじゃないかと思います。
では、いきなりそのシチュエーションです。
こういうシチュエーションを仮定します。
ともだち4人でレストラン(ファミレスではない)に行ったとします。
じゃあ、ちょとはなしを分かりやすくするために、たまに大陸風の大味な接客もある中華街のレストランとしましょう。
その店で4人がテーブルにつくと、ウェイトレスが日本人にしてみれば、ちょっとムッとする接客をしたとしましょう。
(風)(地)(水)(火)4つそれぞれのエレメントの典型的反応について考えてみましょう。
あくまでも理論的なシュミレーションですので、実際の場で必ずこうなるというわけではないことをご了承願います。
「ちょっと、ちょっと、ちょっと、何よその態度!」
「みんな!ひどいわよね、あの態度」
という感じで盛り上がってしまいがちなのは、わたしの考えでは
(地)感覚型⇒(おひつじ座・おとめ座・やぎ座)
(水)感情型⇒(かに座・さそり座・うお座)
じゃないかと考えます。
といいますのは、まず(水)の星座(かに座・さそり座・うお座)は感情型ですので(思いやりの欠落している世界)は耐えられないとわたしは考えます。自分の気持ちや感情を大事にします。
また、(地)の星座(おうし座・おとめ座・やぎ座)は感覚型ですので、感覚(つまり五感)を中心にした現実秩序と矛盾する(ように思われる)ものは耐えられないと考えます。現実的な感覚を大事にします。
そうすると、上述のようなストレートな反応をしがちなのは、(水)や(地)のエレメントに属する人ではないかと考えます。
では、(風)思考⇒(ふたご座・てんびん座・みずがめ座)と
(火)直感⇒(おひつじ座・しし座・いて座)の御仁はどうでしょう。
(風)のエレメント(ふたご座・てんびん座・みずがめ座)は思考型ですので、あるシチュエーションで考えることでカタルシスしようとします。
あるいは情報などを入手して気持ちを整理しようとします。
すなわち、「中国では、あんな感じが当たり前なんじゃないのかな」「まだ日本に来たばかりなんじゃないのかな」「あまり接客の教育に熱心な店じゃないんじゃないのかな」「自分らがカジュアルな格好で来たので軽く見られたんじゃないのかな」「たまたまストレスがたまっていたんじゃないのかな」「気持ちを乱すと血が汚れてご飯がまずくなるだけだから」とか色々考えることによって乱れた気持ちに収まりをつけようとするのではないでしょうか。
その考えた結果が正しいのかどうか、または拙劣か否かは別として、考えることによって、そのシチュエーションで生じた混乱を収めようとするのではないかと思います。
これが(地)感覚のエレメントですと(⇒おうし座・おとめ座・やぎ座ですと)、抗議や制裁、ジャッジメントなどによって、つまり感覚的な(五感でできあがっている)現実秩序を回復しようとすることによって乱れた気持ちに収まりをつけるかもしれません。
(水)感情のエレメント(⇒かに座・さそり座・うお座)ですと
「ひどいわよねぇ~、すごく傷ついたわよねぇ~、いやよねぇ~、そうでしょう?みんな!」と感情を皆と分かち合うことによって乱れた気持ちに収まりをつける……つまりカタルシスしようとするかもしれません。
では、(火)直感のエレメント⇒(おひつじ座・しし座・いて座)は?
(火)のエレメントは直感タイプですが、直感タイプとは、たとえば「あいつは、どうやらオレにホの字だぜ」とか「あいつはくさいヤツだ、間違いなくクロだ」とか、そういう意味での直感ではなく、「次の時代はあれだ!」とピンっときたら、それに向かってひたすらまっしぐらというのがその典型です。
つまり、行動の人なのです。
行動の人はやりたいこと、やるべきことを沢山抱えており、今日のレストランの会食も、沢山あるスケジュールのワンオブゼムでしかありません。
忙しい(火)のエレメント(おひつじ座・しし座・いて座)の人は、どんどん前に進まなければいけないので、今日あった小さな不愉快をエンファサイズしてるヒマもないのかもしれません。
「まあ、まあ、まあ」と座を治めながら、「次はこの店ないな」と静かにリストから外すだけです。
と、以上が、12星座を4つのエレメントにわけて、あるシチュエーションで、そのエレメントを象徴するカタルシスの方向とわたしが考えるものです。
いかがでしたか?
言われてみれば確かにそうだなって部分ありませんでした?
実際は違うけど……っていうご意見もあるかもしれません。
たとえば、このようなシチュエーションで、店員に感情的に絡みついていったのは、むしろ思考型のハズの(風)の星座のふたご座とみずがめ座の人だったけど……ということが絶対ないとはいえません。
多分に理論的にすぎるアプローチといえるかもしれませんが、西洋占星術の(風)や(地)・(水)や(火)のエレメントとはどんなもんかというのをさわりだけでも感じてもらえればさいわいです。
本来、わたしは、西洋占星術ではなく、四柱推命その他、中国の占いにハマっていたのですが、鏡リュウジ、松村潔、ルネヴァンダール・ワタナベ、石井ゆかり諸氏の著書などに触れ、西洋占星術にも少し関心を持っています。
本職の占い師たちの正統派理論とは違うという方もおられるかもしれませんが、わたしはいわゆる4つのエレメントをそのように解釈しています。
もっと詳しく知りたいという方がおられましたら、途中で挙げた本職の方々の専門著述をあたっていただくのもよいと思われます。
「今日のふたご座の運勢は?」などといわゆるその日や月、あるいは年の運勢ばかりが気になってしまうあの十二星座も、それが分かると、行動パターンや考え方のパターンの違いが見えてきたりもします。
いわゆるホロスコープというのは、生年日時に太陽から冥王星までの各星がどの星座にあったかを明らかにしてつくる運命表みたいなもので、それを元にパーソナリティや命運を占うものです。
そうすると、自分や誰かの星座が何座かということが分かっただけでも、自分やあの人の行動や考え方の謎が解けてくる場合もあったりします。
今回は十二星座のそれぞれの分類ではなく、4つのエレメント(風・地・水・火)に分けた場合のそれぞれの違いを私見ですが説明してみました。
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御一読ありがとうございました。
(製作データー)
書き始め:2021年4月14日午後18時26分