MY STORY|01 ~ 自然についた能力 ~
なんでこの仕事をすることになったんだろうか
そう、ふと思うことがある。
いつからかもう忘れてしまったけど
40歳になるまでに何かしらで独立して
自立できたらいいな、ってずっと思ってた。
何をして独立するのか、は決まってなかったんだけど。
なんとなくできる気がしていた。
結局、WEBデザイナーという道に進んだけど
私がやっているWEBデザイナーという仕事は
デザインをすることではない。
あくまでもコミュニケーション、
会話をしていると思っている。
デザイン=コミュニケーション
ランディングページという
1枚で構成されるWEBサイトを主に制作しているのだが、
集客をすること、リストをとること、など
要は売上を上げることが目的である。
売上を上げるということは、
商品やサービスを提供する側の想いが
ダイレクトにお客様へ伝わらないと始まらない。
メリット(スペック)だけを語っていても
じゃあそれがどんな風に、
”私の生活に潤いを与えてくれるのか”が伝わることが大事になってくる。
ベネフィットと言われる「嬉しい未来」という部分が大事。
それがお客様が望んでいるものと一致することが出来れば
商品を購入してくださることになる。
しかし、このベネフィットを出すことが難しい。
これを出すために、
基本のマーケティングを理解し
ターゲットを決め、リサーチする必要がある。
何よりも大事になってくるのは
顧客の心情理解の部分だと私は思う。
どんなにリサーチをしたとこで
お客様の心情を考えていないものには
共感も何もないからだ。
淡々として、温度が全く感じられないものに
人は共感することがあるのだろうか。
たくさんの同業の中から選ばれるのは
やはり共感できるものであり
それはそこから温度が感じられるものである。
熱量を伝えること
スピーチで考えるとわかりやすい。
内容はとっても素晴らしいものであっても
表情を全く変えず、原稿をそのまま棒読みしていては何も残らない。
一方で、
原稿はなく、自分の言葉で、
身振り手振りを交えて熱量たっぷりに伝えているのはどうだろうか。
難しい言葉ではないかもしれないが、心に響くものがある。
デザインなどのクリエイティブを創る場合も
これと全く同じだと私は思う。
逆にランディングページを見て
「その人から買いたい!」と言ってもらえるなんて
本当に凄いことである。
実際に会っていなくても、それが文章やデザインから
熱量が醸し出て伝わるのだから。
だからこそ、
デザインはコミュニケーションだと思う。
会ったことがなくても
雰囲気も
温度も
熱量も
なんか自分と好きが一緒で
この人だったら大丈夫かもという安心感。
これらが感じられたときに
この人と話をしてみたい、会ってみたい、と感じるのだ。
それをクリエイティブで表現し、
お互いの好きを結びつけることが出来るのが
デザイナーとしての醍醐味であり、
「理想の人生を創りたいと願う人を応援する」なかでの
悦びの一つである。
自然についた能力
そして、それは、私だからできること。
なぜならば、
私は、物心ついたときから
周りの空気を読み取ることがものすごく得意だったから。
いや、得意にならざるを得なかった。
私が幼少の頃、昭和の終わりかな
当時は今と違って
”激しく怒られる”ということは
当たり前の時代だったのかもしれない。
今だとDV、アウトだと思う。
ただそれが私にとっては当たり前の生活だったから。
ただただ
私がダメだからとか
私が悪いことをしたからとか
自分を責めることしか感じてこなかった。
いつしか
どうしたら怒られなくなるか
どうしたらいい子認定をしてもらえるかを
自然と考えるようになっていた。
それが生きるために必要な手段だったから。
ちょっとした目線、言葉、態度で
その場の空気が変わるのが一瞬でわかる。
それは、
そんな幼少期を過ごしてきたから
自然と身についたのが
その場の空気をよむ能力である。
自分の中では
ずっと嫌な時代の過去だったが
過去の仕事で
人と直接的に関わるお仕事に従事していた時に
この能力がとても重宝されたのは言うまでもない。
もちろん、今の仕事でもそう。
空気がよめるという能力は
対人関係のコミュニケーションをとる場で
かなり役に立っていると感じる。
過去にフォーカスすると確かに辛いことだったが、
その能力が今にしっかりと生きている。
おかげさまで、
ちゃんと生きている。
ありがとう、でしかない。
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