拝啓、自転車を買いました。

ついに、自転車を買った。
前から「あった方が便利かな?」と思いつつ、高いので踏み出せなかった。
でも、買った場合の利点を計算した結果、買った方がいいという結論が出たので、思い切って4万円で自転車を注文した。
今日は、自転車があった方がいい、と思ったポイントを書いていこう。

お金の節約になる?

「車や交通機関を使わないので、節約になる」
・・・とはよく聞くものの、実際どれだけ乗るのか?という問題が。
節約とはいえ、ムダに時間を食っては、ただの運動の時間だろう。
車で5分の場所なら相違ないけど、車で30分の場所は車で行った方がいい。
それをキツいと思うかどうかも、各々の感覚によるので、自分がどこまで自転車に乗るのか?というシチュエーションを考えよう。

僕の場合、車は持っていないので、お金を払う移動は電車のみ。
電車の速さは圧倒的なので、どう考えても電車のが早く着く。
・・・と思うかもしれないが、実はそうでもない。

例えば、電車で2駅の場所なら、電車に乗る時間は5分程度だろう。
しかし、前後の徒歩の時間はどうか?
家から駅まで何分、駅から目的地まで何分。
構造が複雑な駅なら、改札をくぐってから電車に乗るまでの時間もある。
また、電車の本数によっては、ホームでの待ち時間もある。

僕の実例として、電車で1回乗り換えて行く、最寄りのモールがある。
乗り換えがあるものの、移動する駅数でいえば3駅。
時間にして20分前後、金額は168円。
このモールへ自転車で向かうとしたら、Googleマップによると35分。

「電車のが15分も早い!」・・・と思うのは早計。
我が家から駅まで15分、駅からモールまで5分の徒歩時間がある。
この時点で40分前後、自転車より遅い計算になる。
加えて、乗り換えが1回あるので、ここがスムーズにいくかの問題が。
実際、乗り換え先の電車は本数が少なくて、10-15分待つこともある。
その上振れを考えても、自転車の方が安定して早い、となる。

ということで、電車で数駅程度の場所であれば、自転車の方が早い。
・・・では、その場所にどれくらいの頻度で行くか?という問題。
正直いって、月に2回程度しか行かない。
モール以外を考えても、月に500-1000円の節約といったところだろう。
安いママチャリでも、5年とか乗らないと、元を取れない計算になる。

以上より、お金の節約目的で自転車を買うのは、微妙な選択だろう。

運動になる?

運動目的で自転車を買う人も多い。
ランニングなどと比べて、"運動"らしくない"移動"なので、運動がキライな人でも、抵抗感なく取り入れられるだろう。
では、自転車の運動量はどれくらいだろうか?

運動強度という面から考えると、ウォーキングよりも多い。
ランニングなどの"運動"イメージが強いものに比べると、強度は低い。
"運動"感が無い、"移動"として捉えられる中では最高峰だろう。
比較対象が徒歩くらいしかないが。

しかし、同じ距離を移動するなら、実は徒歩の方が消費カロリーは大きい。
カラクリは単純だが、徒歩の方が速度が遅いので、移動時間が長いからだ。
自転車と比べて、倍以上の時間がかかるので、そりゃカロリーも消費する。
これをどう見るかは、各々の価値観によるだろう。
「徒歩のが時間かかるけど消費できるじゃん!」と見るか、はたまた「自転車のが時間当たりの消費が大きくて効率的じゃん!」と見るか。

以前にして言えることは、自転車を買ったからといって、普段の移動に取り入れるだけでは、そこまでの運動量は見込め無さそうだということ。
毎日の買い出しが、車から自転車に変わるなら、良い運動になる。
しかし、元から徒歩で対応していた部分が自転車に変わるのは、時間の節約になれど、カロリー消費は誤差の範疇だろう。

運動として自転車に乗るなら、徒歩ではしんどいけど自転車ならいける、という場所に定期的に行く人でないと、意味は薄いだろう。
また、「スカイツリーまで交通機関を使わずに行く!」みたいなことをするなら、自転車があると良い運動になる。
いずれにしても、自分が自転車を持った時に、普段は交通機関で済ませるところをどこまで自転車で行くか?を考えるといい。

時間の節約になる?

はい、お待たせしました。
ハッキリ言って、この章を話したいがために、この記事を書き始めた。
お金の節約にも、運動不足解消にも、そこまで貢献はできない。
ならば、なぜ自転車を買うのか?
日常生活からちょっとずつ、時間を節約していくためだ。

僕は、近所のイオンスーパーに、ほぼ毎日通っている。
ピュアウォーターを無料で汲めるので、飲み物代がタダになるからだ。
そこまで徒歩で行くと、往復20分くらいはかかる。
しかし、自転車で行くと、往復10分くらいで済む。
毎日10分の節約なので、週に1時間強、月に5時間、年に2日半の節約。
チリが積もればなんとやらだ。

さらに、近所の映画館には、週に2回ほど通っている。
徒歩だと往復45分くらいかかるが、自転車なら往復20分くらい。
週に50分、月に3時間強、年に2日弱の節約。
そしてなにより、家から映画館までの所要時間が短縮されるので、仕事終わりでギリギリな時間の上映でも、余裕をもって観に行くことができる。

このシリーズでもう少し話すと、近所のカラオケに週2で行ったり、BOOK・OFFに週1で行ったり、隣駅あたりのラーメン屋を開拓しに行ったり・・・。
「僕の生活の場合は」ではあるけれども、節約できる箇所にキリが無い。自転車を買うべきかどうかは、住んでいる場所や、自分の生活スタイルによって変わってくるが、僕の場合はベストマッチだと言える。

時間を換算してみよう。

・・・怪しいセミナーじゃないよ?
換算といってもお金に換算するわけではなく、「その時間があったら○○ができたなぁ・・・」というシミュレーションを、僕の場合でしてみよう。

イオンスーパーへの水くみは、毎日の仕事終わりにすぐ行く。
その後の予定は、映画を1本観たのちに、21時までYouTubeゲーム配信だ。
ということは、ゲーム配信の時間を10分延ばせることになる。デカい。

映画館の日はさらに効果的で、いつも映画館->サウナ->買い出しとなる。
少なく見積もっても、30分以上の時間短縮になる。
この予定の中で、時間が延びる恩恵がデカいのは、サウナだ。
カプセルホテル併設のサウナに通っているので、マンガも置いてある。
長時間、居座れば居座るほど、マンガが読めてお得なのだ。
30分多くマンガが読めるとなると、満喫でいえば300-400円相当だろう。

次はざっくりと、休日の僕の動きから換算する。
朝にカラオケに行って、帰りがけに日用品の買い足しをする。
この時間が15-20分くらい短縮できる。
また、早くカラオケに行った方が、部屋が開いている可能性が高い利点も。

その後、近所の映画館に行くか、BOOK・OFFに行くかしつつ、少し遠めのまだ食べたことが無いラーメン屋に行く。
ここで1時間以上は歩くので、自転車なら30分以上が短縮されそうだ。
つまり、土日休みの時間が、1時間くらい節約できる計算になる。

1時間もあればやりたい放題だ。
アニメなら3話分は観られるし、あと1時間追加すれば映画が1本観られる。
ライトノベルなら1冊読めるし、ゲーム配信も1枠取れる。
遊びのフリー時間として、十分すぎるほどに節約できている。
素晴らしいな、自転車!

最後に

・・・と、僕の場合でつらつらと書き綴ったが。
要するに、何が言いたいかというと。

自転車を買うにしても、ただ闇雲に「便利だから!」「時間とお金の節約になるから!」「運動になるから!」で買うのではなく。
自分の生活に照らし合わせて、どれだけのメリットがあるのか?
そのメリットは、自転車の購入費や維持費(駐輪場、メンテナンス、パンク修理etc…)に見合っているのか?
これを計算してから購入した方が、納得して買える。

この「納得して買う」というのが、すべての買い物において、僕は最も重要だと思う。
一番もったいないのは、サクッと買ってはみたものの、そんなに使わなくなって、結果、手放す場合だ。

お金のもったいなさ以上に、サイズの大きいものは、処分の手間がすごい。
粗大ごみならそれ専用の捨て方があるし、コストもかかる。
電子機器であれば、正しい回収先があったりして、そことの連絡が必要だ。
僕も、処分が面倒で、古いデスクトップPCがオブジェクトになっている。
買う以上に、手放すのは大変なので、それを買った場合のメリット・デメリットを多面的に考えたうえで、「納得して買う」ようにしよう!


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