100字物語「少年のさがしもの」#第17話
少年は境界を探していた。雨あがりの日曜。空港の屋上デッキは人もまばら。濡れた滑走路は黒く艶やかに光っている。猫が水溜まりに顔を映す。水平線に虹が弧を描く。雲の切れ間に向かって、轟音が直線で飛び立った。
(to be continued)
毎回、ぴったり100字で1枚のフォトジェニックなショート・ショート風ストーリーを連載。100話完結をめざし、物語をつなげていきます。テーマは、少年のさがしもの。何がみつかるかは、お楽しみに。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートをいただけたら、勇気と元気がわいて、
これほどウレシイことはありません♡