アンティーク着物【正絹】の自宅洗濯やってみた記録
正絹のアンティーク着物を買ったはいいものの、しょうのうらしきニオイがするし、古着特有のペトペト感があって何だかスッキリしなくて自宅で洗濯しました。
正直、生地は縮み、絹の滑らかな風合いは失われました。
ただ、結果として、私の普段のお出かけで着るものとして考えると、洗濯前と比べて遜色ないと考えています。
ビフォーアフターの写真がありません。
申し訳ない…!!
洗濯ラインナップ
①1回目→袷(裏地あり)を中性洗剤でつけ置き洗い
②2回目→単衣(裏地なし)をシルク専用洗剤でつけ置き洗い後に低温でアイロン
③3回目→羽織(裏地あり)をシルク専用洗剤でつけ置き洗い後に低温でアイロン
洗濯結果
①1回目→袷(裏地あり)を中性洗剤でつけ置き洗い
袷は裏地のある着物です。
おそらく小紋と思われます。
薄い色合いで、ブルベ夏の私の肌に合いそうだと思って購入。
オシャレ着の手洗い感覚でつけ置き…
その結果。
袖から裏地がはみ出ました。
着物の表地も裏地も絹と考えられるため、どっちも縮み、より縮みの小さかった裏地がはみ出ているように見えたのだと思います。
あと、伸ばして干したのですが、シワッシワになりました。
洗濯しても黄変らしきヨゴレがたくさん残っていたため、染み抜き専門店に出しました。
染み抜き専門店さん「3cmくらい縮んでますよー」
さき「だいじょうぶっす!自分でやったんで!」
みたいなやりとりをしました。
②2回目→単衣(裏地なし)をシルク専用洗剤でつけ置き洗い後に低温でアイロン
化学に疎いリケジョの私。
成分がよくわからないので、試しに洗剤をシルク専用にすることにしました。
しょうのうのニオイの残る着物を前回と同じくつけ置き洗い。
ニオイ、取れるんだろうか…と思っていたのですが、すすぐ頃にはかなりマシになっていました。
そして、すすぎ終わったら、水気を少し切ってバスタオルの上に。
一部をアイロン台にかけて、低温に設定しておいたアイロンをすべらせました。
(布を1枚あて布として挟んでおかねばならないのですが、忘れていました…)
その後、洗濯ポールに袖を通す形で干して乾かしました。
その結果…
少しキュッと引き締まった気がするけど、シワができなかったし、大きく縮んでいないようでした!
(寸法測っておけばよかった!)
取りたい黄ばみがあるのですが、手元で少し楽しんでから、染み抜きか洗い張りに出したいと思います。
③3回目→羽織(裏地あり)をシルク専用洗剤でつけ置き洗い後に低温でアイロン
さて。
ここでまた裏地ありのアイテムがやってきました。
というか、私短期間に買いすぎじゃね?
こちらも前回同様、シルク専用洗剤でつけ置き洗い。そして低温アイロンして、ポール干し。
結果…
(またも定量的データなし)
やっぱりキュッと引き締まった感じはあるけど、あまり縮んでいない気がするし、シワもほぼない!着ていける!
こちらの羽織の場合は、洗濯することで元あった黄ばみがかなり取れました。ちょっと満足。
洗った後にみつけた動画
伝統工芸士リョウマさんのYouTube動画です。
着物の洗濯について、3つの大事な点が紹介されています。
色落ち
縮み
シワ
ぜんぶ体験しました!!
先に観とけよ、私〜(泣)
まだ観てない方、ぜひ動画をご覧ください。
(このリョウマさんとは縁もゆかりもありません。)
あとこちらの動画も勉強になりました。
まとめ
購入した正絹とみられる袷、単衣、羽織を自宅で洗濯しました。
個人的にはニオイ取りして古着特有のペトペト感をとりたかったので、目標達成して仕上がりもまあいっかぁというレベルでした。
ですが、風合いは確実に損なわれたことを踏まえると、自宅で洗濯できる絹の着物はかなり限定されそうです。