[自閉症×アプリ開発]凸凹ヨムキク(記録)
今回、初めてアプリ開発をしたので記録しておこうと思います。「凸凹ヨムキク」というアプリを制作中です。コミュニケーションツールアプリです。アプリ開発初心者なので、温かい目で読んでいただけると幸いです。
1:アプリ開発前まで
Pythonで文章読み上げアプリを作成、私自身、自閉スペクトラム症や軽度の場面緘黙の傾向があるので、スマホで持ち歩けたら便利だなぁと思ったことからアプリ開発に興味が出始めた。
最初はPythonで作ろうと思ったが、色々調べてみると、様々なアプリ開発ツールがあることが分かった。まずは、Scratchに似ている「App Inventor」でチュートリアルを見ながら、アプリを作成したりした。実際にスマホで動くアプリができた。(無料で開発~ビルドまでできる。現時点でAndoroidはアプリをダウンロードできるが、iosはテストのみ)
2:「thunkable」を使用した開発
「thunkable」も「App Inventor」同様、Scratchに似ている。UI作成の自由度が「Thunkable」のほうが、私は作業しやすかったため、アプリ開発にこちらを選択した。
「App Inventor」でテスト試作していたものを「thunkable」で再度、作成。テキスト読み上げ機能と音声を認識してテキスト化する機能(以後、音声認識機能とする。)のあるアプリができた。
最初は、自分のために作り始めたが、私のように自閉症、場面緘黙でうまく話せない、聞き取れない人以外、耳が聞こえない、話せないなどほかの人にも便利なアプリにしようと思った。
そこで、「絵カード」「筆談機能」を追加し、「凸凹ヨムキク ver1」が完成した。絵カードのイラストは私がデジタルサポーターとして活動させていただいている「絵本やだっこ」さんの「絵カード絵本」を使用させていただいた。
インスタに投稿したところ、たくさんのコメントをいただき、絵本屋だっこさんのイベントで展示していただけることになった。
ここで、問題が浮上した。この時点では、Androidでしか、アプリをインストールできず、iphoneやipadのユーザーの方が使用できないことだった。
あれこれ、iosアプリ開発について調べてみると数点課題が浮上した。
これは、金銭的にどうにも解決できそうにない。webアプリ(PWA)にしようという方向性は決まった。そのため、別の方法を調べてみることにした。あれこれ調べてみたところ、「FlutterFlow」というアプリ開発ツールを使用することにした。
3:「FlutterFlow」を使用したアプリ開発。四苦八苦する
FlutterFlowはコードを書かなくても簡単にアプリを開発できる「ノーコード」開発ツールであるが、コードを書くこともできる。(言語はFlutter、Dart)
3-1:絵カードの音が取り込めない問題
まず初めに、絵カード機能から制作し始めることにした。絵カードを押すと、読み上げるようにactionのplay soundで音がなるようにしたかった。
読み上げの音をまず作成し、mp3データをアセットで取り込もうとしたが、無効なデータというエラーが出て、音が取り込めない。
さて、困ったと思いながら、スマホのレコーダーなど色々試したが、なかなか解決しない。動画はうまく取り込めることが分かったので、絵カードを押すと、動画が流れるようにする方法に妥協しようとしたが、数日後に「SpeechGen.io」というサイトを発見。このサイトで作成したデータはなぜか、すんなりインポートできたので「絵カード」問題は解決した。
3-2:テキスト読み上げ、音声認識、筆談機能どうする?問題
「App Inventor」と「thunkable」には、テキスト読み上げ機能と、音声認識機能が標準搭載されており、特に困らなかったが、「FlutterFlow」にはそれがない。
APIを組み込むことができるが、無料で使用できる文字数制限があるので、私に課金が発生する可能性が大。無料で使用していただきたいので、これは痛い。APIは使用せず、パッケージを使用することにした。
3-3:FlutterFlowの日本語情報少ない問題
私の調査不足なのかもしれないが、FlutterFlowに関する日本語の技術的なサイト、動画が少なく感じた。
パッケージのインストール方法がわからないから始まり、ほとんど、外国語の動画を見よう見まねでしてみたり(なんて言っているか理解できてない😂)、コミュニティサイトを翻訳して調べて作業した。
3-4:バグ&エラーと話し合う(笑)
前述したようにFlutterFlowは「ノーコードアプリ開発のプラットフォーム」であるが、パッケージをインストールするにあたって、コードを書く必要が出てきた。
プログラミングにはおなじみのコードを書く→エラーが出る→修正する作業が始まった。最初の1週間は、ほとんど何も進まず、その後数日間で、急に軌道に乗り始めた。AIにも大変お世話になった。
3-5:webアプリの試作品完成
試行錯誤の2週間で試作品が完成。
現在は完成に向けてブラッシュアップ中です。
今回は、試作品完成まで書いたので、完成後、次の記事でアプリについて詳しく書ければと思います。
2024/10/11追記
完成しました。