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私の「折々の言葉」

 新聞を読んでいると、
「あ、これ面白い」と思う言葉に出会います。

朝日新聞の「折々のことば」に倣って、私の心に響いた言葉を紹介していきます。

1.難しいとか無理とかに甘んじない
2.]命の感触
3.山では変わる
4.君より先に死ぬ

難しいとか無理とかに甘んじない


朝日新聞より
2月2日(木)18面

全日本吹奏楽コンクールの課題曲を作曲した17歳。
  札幌の高校生
初めての作曲。17歳の冬に取りかかる。
通学途中にある池の水面が日の光できらめく姿など
これまで出会った「景色」や「雰囲気」を旋律にした。

 曲は2回転調する。
その試行錯誤は締め切り直前まで続いた。
その曲は演奏者にも「挑戦」を求めている。

「難しいとか無理という言葉に甘んじない方がいいなって。
自分で開拓していった方が人生は楽しくなる」


 そうです。私たちはすぐに「難しい」「無理」と言います。
それに甘んじない。覚悟ですね。
見習う。

命の感触


2月2日(木)24面
写真家 牟田郁子さんのコラム

他人のお産をどうしても撮りたくて。
急にやってくるお産に備えて、
まだ小さかった子ども達の支援態勢を組んだ。

なぜそれまでしてお産を撮りたかったのか。
それは自分の出産体験という。


「獣のような叫び声をあげ産み落としたこと。
私の胸にペタリ張りつき、ふぎゃあふぎゃあと産声を上げる小さな生き物。
自分の胸から乳が滲む驚き。
母乳が吸われていく感覚。
これらすべて、命の感触だった」



 あまりに感覚にぴたーーとくる言葉だったので
引用させていただきました。

いや、感覚てはない。「感触」なのだ。
それも「命」の。

山では変わる

2月3日(金)夕刊 FOCUS

登山家 渡辺直子さん

背が低く、運動神経もよくなかった小学生時代。
ある日、NPO法人の野外活動に参加し、真冬の八ヶ岳に登る。

「こんなきれいな世界があるんだ」

学校でいじめにあっても、山に居場所があったから耐えられた。

山って、知らなかった自分に会えるんです。
極限の中で、次はどんな自分がでてくるのか」

今、世界には8千㍍を越える山が14峰ある。
そのうちの13峰に登っている。
今度最後の山に挑む。一番難しいと思われる山に。



 この言葉も紹介したい。

「毎日を大切に生きて、やりたいことをやって。
それで短い人生だったとしても、悔いはありません」


 【私】
いじめられても山という居場所があったから耐えられた。
って悲しいけど、力強い言葉だな。

短い人生だったとしても、と言うけど
絶対に帰ってきてくださいね、渡辺さん。

君より先に死ぬ

2月2日(木)夕刊 8面

20年引きこもりから司法書士へ


小学校5年まではクラスの人気者。
そこから太り始め、いじめられる。

中学生になると減量し大学に入ってまた太るという生活。
食べては吐くの繰り返し。
大学もやめて自宅にこもるようになる。

そんな引きこもりが20年続いた。

40歳になった時に、ある日帰宅すると父親に呼ばれた。
キッチンで両親と向き合う。お父さんの言葉。

「お父さんとお母さんは今の健太郎を愛している。
別にかわらなくていい。
ただ、私たちは君よりも先に死ぬ」  


親の愛が胸に染み、そこから猛勉強を始めた。
一日10時間の勉強。

そして昨年司法書士の事務所を開いた。

【私】
引きこもりの生活から向け出すことのできたお父さんの言葉。
「愛している」「そのまま変わらなくていい」
 ってなかなか言えない。

 「親は先に死ぬ」
だから、覚悟がいるよ、君はどうするんだいと面と向かって聞かれたのだ。
答えは出さないといけなかったのだ。

写真は「大塚国際美術館」
圧倒されます。もう一回行ってみたい。

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