自分をほめたい
朝日新聞2023年8月23日朝刊 大阪版より
この頃新聞がちゃんと読めないなあと思っていました。
集中力がなくて、何だか表面だけ追っているような。
でも、今日の新聞はじっくり読むことができました。
*自分への言葉
22面 文化面
シリーズ「〝I〝(アイ)を下さい」番外編。
アトランタ五輪女子マラソン銅 有森裕子さんの話です。
有森さんは、バルセロナ五輪で銀メダルを取ったものの、その後の環境が自分の思い描いたようになりませんでした。身体的にも精神的にも傷を負いますが、アスリートが何か主張するにはメダリストに返り咲くしかない、その結果の、アトランタ五輪銅メダルだったとのことです。
試合後の言葉「自分で自分をほめたい」
なんで今日これを取り上げたかというと、これが、私の敬愛する高石ともやさんの言葉と書いてあったからです。単純に嬉しい。米国でボランティアを
していたときに、年配女性から聞いた言葉だそうです。
誰かに伝えたいと思ったのではなく、自分で納得するための言葉だったようですが、本当にそうですよね。
ちなみに、「ほめてあげたい」とは言っていないそうです。「ほめたい」だそうです。
*存在意義
最後の方で、有森さんは「存在意義」という言葉を使っています。
「自己肯定感」とはよく言われるけど、根本は自分の「存在意義」で、人間が一番必要とするものだと。
これも、そう思いますね。「自己肯定感」については、このシリーズでも語られていましたが、「存在意義」、つまり、「人間は、ただいるだけで、存在しているだけで貴重な存在なんだよ」と言ってくれているようで安心します。
そう、ただ「いる」だけでいい。そこにいることに意義がある。
自分をまるごとそのまま認める。他人に対してもそのまま認める。日頃、見失いがちですよね。
そんなことも考えさせてくれた記事でした。
紙面の見出しを書きます。
重圧かけた末の「自分をほめたい」
仕事もスポーツも 一番必要とするのは存在意義
ピタリと言い得てますね。見出しってすごいなといつも思います。
※「新聞より」は、新聞を読んで私が何を感じたかを記録に残しておきたいために書いています。記事の本来の趣旨は本文を読んで下さいね。
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