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ふたりの「コウタロウ」師匠

少し前になってしまいました。朝日新聞 2月3日(土)に、編集委員 近藤康太郎氏の「多事奏論」が載りました。いつものように、感想を書きたいのですが。
と、その前に。

私は今まで、近藤康太郎さんのことを「師匠」と呼ばせていただいていました。
勝手に。
すみません。

朝日新聞、土曜日の別刷り be版には沢木耕太郎氏の小説「暦のしずく」が連載されています。毎週楽しみに、少しドキドキしながら読んでいます。

 江戸中期の講釈師、馬場文耕が主人公。この文耕が、めちゃくちゃカッコイイのだ。2月3日では、文耕にひとりの男が弟子入りを頼みに来ます。それを文耕はぴしゃりと断ります。これ以上師匠と言ったら、即刻ここから立ち去れ!という勢いで。

ここを読んで、私は反省しました。私が「師匠」という言葉を使ったら、近藤さんはきっと、文耕と同じ事を言うかもしれない。

そして沢木耕太郎さんです。この前沢木さんの「旅のつばくろ」を読んで、すっかりファンになりました。昔から好きだったので、今更なのですが。

なんなら、沢木さんも「師匠」と呼びたい。おふたりの文章から、生き方から学びたい。それは真剣な気持ちです。

でも、師匠という言葉を使うことで、自分の文章の雰囲気をちょっと和らげたい。その気持ちは確かにある。だから少し後ろめたい。

近藤さんは許してくれそうだけど、沢木さんは「やめてくれ」と言いそうな気がします。

結論
別に押しかけて弟子にしてくれと言っているわけではないから、勝手に言わせていただく分には、ま、いっか。

というわけで、おふたりの「コウタロウ」様を師匠として、文章の修行に励むことにします。

わたくし事に付き合っていただいて、ありがとうございます。

多事奏論の感想は、次回です。近藤康太郎師匠!



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