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「やったね」のタッチ

国民体育大会=国体が「国民スポーツ大会」に変わったそうです。変わったのは名前だけではなく、より現代にマッチした大会に、ということらしいです。

テレビで開会式の様子を、見るともなしに見ていました。選手達は椅子に座っているし、何だか自由だなと思いました。

選手宣誓です。周りを都道府県の旗に囲まれながら、男女二人が宣誓。それは変わらない光景。それが終わっても、カメラは引き続き、二人が自分の席に駆け足で戻る様子を写していました。やはり、ほっとした、いい顔をしていました。

実況のアナウンサーも、「ああ、緊張が解けたのでしょうか。笑顔が見られますね」と言っていました。

二人は隣り同士の椅子に座りました。そうすると、女性のほうが、笑顔で、手のひらを上にして、手をスッと差し出したのです。「やったね」とか「うまくいったね」とか「お疲れ!」とか、そんな感じで、タッチをしようと。

そうしたら、男性のほうは、それに応える前に、服で自分の手のひらを拭いてから、女性のその手と、タッチしたのです。

手のひらに汗をかいていたのかなと思いました。緊張していただろうな。天皇陛下も来ていたし。たくさん練習したのでしょう。開会式のハイライトだもの。大任お疲れ様です。

いやいや、そこは百戦錬磨のアスリート。柔道とラグビーフットボールの選手ということでしたが、緊張の汗じゃないとしたら、単に、手をきれいにしてから、タッチしたかったのかな。ふふふ。

どちらにせよ、ほんの一瞬だけど、ほほえましいシーンを目撃しました。


*ヘッダー、お借りしました。笑顔。

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