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テストが終わったので人生で初めての銭湯に行ってみた。
記事は約6分で読めます。全3083文字。
こんにちは、デジャヴです。
はじめに
突然ですが皆さんは銭湯に行ったことがありますか?
最近は家に風呂があることが一般的になってきて銭湯を利用する機会というのも減ってきていると思います。
私も、日ごろは家の風呂に浸かってますし、銭湯といっても「スーパー」がつく方の銭湯を年にたまーーに訪れるぐらいでした。
そんな私が正真正銘の「銭湯」というものに行ってみた体験を書き記していこうと思います。
銭湯を知ったきっかけ
「風呂というのは家で浸かるもの」いうのが当たり前である私でしたのでこの18年間銭湯について深く考えることも調べることもありませんでした。
時々考えるとしても、少し古い漫画などで風呂が壊れたから銭湯へという描写であったり、家の近くに高い煙突がある平屋の建物があるなとただ思ったぐらい。(当然その建物の近くに寄ってみたりすることもなく)
私が銭湯について考えるようになったきっかけは弊学の先輩のツイートでした。彼はいろんなところの銭湯を回ってはそこの珍しい風呂を伝えてくれていたりしました。
そこで私は銭湯というものが「ただの風呂」ではなく各店で独自性を出し、奥深いものであると知りました。
事前調査へ
さて、銭湯をに興味を持ったところでそのままGoogleマップで銭湯を調べ「文字通り」丸裸で突っ込んでいく勇気はない私ですのでまずは事前調査をすることにしました。
ここで便利なのが「愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合」のHPでした。
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名前の古臭さと裏腹にHPのデザインも新しく見やすかったです。
https://aichi1010.jp/
(URLが1010(せんとう)になってるのがまた良いです。)
調べていくと
・たいていの銭湯はこの「愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合」に加入していること。
・銭湯はどこの区にも歩けばすぐそこの距離に1つはあること。
・料金は一律で440円であること(戦後に出された「物価統制令」によって知事が制定しています。)
この料金については国民の生活の維持という目的に照らしたときに高すぎるという議論はありますがここでは控えます。
・「ランナーズ銭湯」という制度があること。
ランナーズ銭湯とは?
ジョギング・ランニング・ウォーキング等をする方の為にロッカーを貸し出し、 荷物を預かってくれる施設「ランニングステーション」、通称「ランステ」の銭湯版のことです。
会社帰り等、銭湯のロッカーに荷物を預け、ランニングウェアに着替えてランニングヘ出発!!
近所を走って銭湯に戻り、広いお風呂に入って汗を流してスッキリしてから帰れます。
・石鹸やタオルを自前でもっていかなければならない者の手ぶらで行ってレンタルをしてくれるとこともあること
を知ることができました。
どの銭湯に行こうか ~銭湯選び~
事前調査も済み、いざ銭湯に行ってきます。
とはいっても前項で述べた通り銭湯は客先が減った今でも結構な数が残っています。
ではどこに行こうか、と。
テスト後の慰労という目的もあって私の高校から直接行ける近いところで銭湯を調べると2つ良さそうなのがありました。
1つは「弘法湯」
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高校から東に行ったところにあり、ワイン、柚子、どくだみ、ハーブ、アロエ、ラベンダー、ブルーミント、レモン等日替わり温泉が特徴で見てると座り湯もあるようです。
こちらは残念ですが金曜日が定休日でした。
2つ目は「桔梗湯」です。
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こちらは先ほどの弘法湯と高校の間ぐらいの距離にあり、どちらかというとこっちの方が近場になっています。
この銭湯は先ほどの弘法湯と比べてジェット風呂や電気風呂など種類が多いのが特徴です。
1つ目が定休日であることもあり、今回は2つ目に紹介した「桔梗湯」に行ってみました。
行ってみた
(先に述べておきますがここから先に掲載する写真はすべて銭湯の番台の方に許可を得て、またプライバシーに配慮して撮影しています。)
ここから先は写真とともに現地の様子をお届けします。
外見はこんな感じ
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むかしながらの銭湯という感じが醸し出されています。(1987年改装の昔ながらの銭湯だそうです。)
施設紹介 ~コインランドリー編~
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銭湯にコインランドリーが併設されていました。
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この販売形態を知ってる若者がいたらなかなか珍しいと思います。料金を入れてコイン投入口の下にあるレバーを引くと小さい箱に入った洗剤が出てきます。
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少し古い機種の洗濯機と乾燥機が並んでいます。
施設紹介 ~番台編~
さて、ちょっと寄り道してコインランドリーの紹介をしてしましましたがここからはちゃんと銭湯の紹介をしていきます。
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銭湯の入り口です。
かかっている暖簾に描かれているのが向日葵でそこは桔梗じゃないのかと突っ込みたくなります。
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入り口の看板にはこんなことが書いてありました。種類の豊富さがうかがえます。
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入ると番台がありここで料金を支払います。
私が入ったときはそれこそ漫画とかに出てきそうな杖を突いたお婆さんが番台をしていました。
施設紹介 ~休憩所編~
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奥の休憩所から見た番台の前はこんな感じ
牛乳パック(瓶ではありませんでした。)やフルーツ牛乳などが冷やされてたり大きな水槽がありました。
(ちなみにこの水槽を覗いてみましたが魚らしいものはいなかったです。)
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このご時世、とやかく言ってくる人がいそうな銭湯のポスター
施設紹介 ~風呂編~
(ここから先は撮影が禁止されていますので写真がありません。ご了承ください。)
「男」とかかれた暖簾をくぐると狭い脱衣所とロッカーがありました。
入ってみると分かりますが客がご老人の方ばかり。
持っているのはガラケー、話す内容は「この服装があったかい、首をまくと良い」だったりとさらに同じ話を何度も何度も繰り返していました。
ですが、その話の中でも話し方であったり距離の近さであったり地域コミュニティの中核としての銭湯の在り方がうかがえた気がします。
風呂場に一定見ると敷地面積は小さいものの
・白湯 ←クッッッッソ熱かった
・ジェット風呂
・電気風呂
・寝風呂
・日替わり風呂(行ったときは「柚子」でした。)
・水風呂
・サウナ
と様々な種類の風呂がありそれを囲むように洗い場がありました。
風呂場の天井は吹き抜けになっていて女子風呂とつながっていましたが聞こえてきたのがおばさんの声だけだったのがざんn... 何でもないです。
ここで一つ興味深かった点が蛇口の形状です。
私が「よくある蛇口」として知っていたのがこれでこっちのがメジャーだと思いますが
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実際の浴場にあったのがこんなタイプの蛇口でした。
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使い方としては色がついているボールの部分を握って回すかたちになっています。
私がお湯をだそうとして赤いボールの方をひねってもぬるいお湯までしか出ずぬるいお湯で体を洗うことになったのはまた別のお話です。
もちろん銭湯ですので石鹸やシャンプーなどはじぶんでもっていかなければなりません。そこだけは注意です。
さいごに
以上が私が体験した初めての銭湯体験記でした。
家に風呂があるのが当然となってきた現代において昭和の遺物ともとらえられるかもしれない銭湯を体験してみることは昔の人の生活を知るという点でも地域コミュニティの在り方を知るという点でも十分ためになる良い体験になりえたと思います。
とっかかりはテーマパークみたいで面白いそうであったり、近くにあったので行ってみたであったりどんな単純な理由でもいいので一度行ってみるのもいいのではないでしょうか。
そこにはまだあなたが経験したことがない魅力があるかもしれません。