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【銭湯語り】裸一貫になるとその人のマナーとか態度とかも裸になるよね、という話
当然といえば当然ですが、銭湯は「裸の付き合い」の空間です。今回はそんな銭湯での「マナー」に関する小話。
◆銭湯あるある、ちょい迷惑or大迷惑な人達
衣服で身を包むことなく、世俗のしがらみや飾り気から開放されて湯に浸かって心身が解される時間。そうすると気の緩みから、私たちの態度、姿勢、そしてマナーが如実に表れます。
もちろん、この空間で大半の方々は周囲に配慮しつつ静かに入浴を楽しんでいるのですが、その一方で、一部の方々のマナー違反が悪目立ちすることも、残念ながらよく見かけます。
たとえば、水風呂で騒いでバシャバシャと水を跳ねさせたり、飛び込んだりする人を見たことはありませんか? 当人は楽しいんでしょうけども、周りの静寂は台無しです。
僕も一度、見かけたことがあります。
とある銭湯にある大きめの水風呂に、若い人がバシャーン!と派手にダイブ。プールか何かと勘違いしていたのでしょうか。その後は、水しぶきを突然掛けられた周囲のおじさん達からキツくお叱りを受けていました。明らかにNGでしたし、仕方ないですね。
サウナ内で大声で会話をする人たちもいます。一部の人には、サウナは静かに汗を流す場所という共通認識が無いようです。
他にも、体が濡れたままで脱衣所に出て床を水浸しにする人、カランの場所を取りっぱなしにする人、ジェット風呂や電気風呂を長時間占拠する人は比較的頻繁に見かけます。これらの行動は、知らず知らずのうちに周りに迷惑をかけてしまうものです。
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◆しっかり指摘するのがベストと分かってはいるけれど
こうしたマナー違反に対して、余りにも目に余る場合は、適切なタイミングで「いけない」「やめなよ」と直接伝える勇気は持っておきたいものです。先日も某銭湯のサウナで、大声で話す二人組に対して、年配で強面の男性が注意していました。
しかし、そうした指摘をするのは誰にとっても簡単な訳ではありません。「相手が逆上して変な諍いになったら、どうしよう…」という心配は、どうしたって頭をよぎるものです。
自分から直接言いづらい時は、まず店員さんに伝えることがベターでしょうね。サウナマット交換や風呂桶の整理などで頻繁に浴室を出入りしていますし、一旦体を拭いて脱衣所に行き、フロントに繋がる小窓や電話機からコールしてもOKです。
◆まず自分を振り返る姿勢も大事
もう一つ、「人の振り見て我が振り直せ」ということで、僕の場合はなるべく、他人のやらかしを見た時は自分自身のマナーや所作を顧みるようにしています。殆どの場合、マナー違反している当人も、その人自身は特に悪気なく「普通にやっている」つもりでしょうから。僕自身がそうしていないという保証はないのです。
◆マナーを無視せず、マナーに縛られすぎず
あとは、余りにも他人のマナーや態度にこだわりすぎて過剰に目くじらを立てることも、かえって銭湯の楽しみを損なってしまうものです。明らかな迷惑行為はNGとしつつも、周りに神経質になりすぎず、ゆったりお風呂を満喫することも、銭湯では大事と言えるかも知れません。
先日行った銭湯では水風呂が2つあり、その片方が水泳OKのプール型になっていました。こういう所だと必然的に、子供さん達が大はしゃぎするものです。
過剰な大騒ぎは近所迷惑なので禁止という張り紙もされていましたが、泳ぐこと自体はノープロブレム。子供さん達も、それを見守る親御さん達もとても楽しそうで、それを眺める周りの気持ちまで和ませてくれるようでした。
銭湯内の雰囲気やローカルルールは場所によって変わるもの。その変わり目に戸惑うこともありますが、「郷に行っては郷に従え」ということで、どんなお風呂やさんでも周囲の失礼にならない気配りと、浴室の個性を楽しめる大らかさを常に持っていたいものです。
水風呂ダイブで叱られていた彼も、あそこのプール型水風呂なら怒られなかったんじゃないかあ。でも水飛沫が派手すぎたから無理かな…。