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テキトーに生きてみる

半年ほど、悩んだ末にやめることにした。

地元を初めて出て、コロナ禍に就活をしたのは東京。
毎週のように夜行バスで上京しては、人に揉まれ電車に迷い、面接を受け、何度もお祈りメールをもらい、二次試験に受かった!と喜んだすぐに次々と不合格の通知が来た。
その度に当時付き合っていた彼女や友人に慰めてもらっていた。駅のホームで大泣きし、カプセルホテルでぐだっとしていたら、見知らぬ外国人に声をかけられたこともあった。
そんなこんなで受かった会社からは、愛知配属を命じられ、初めて地元を出て、愛知に降り立った。

地元と比べものにならないくらいの都会に目がキラキラした。新生活も悪いものではなかった。家族とのテレビ電話での近況報告は、初めての一人暮らしの定期イベントになっていた。

それから三年。
僕は、地元に帰ろうと決めた。
決めるのにはとても時間がかかったし、まぁ、色々なことがあった…。これはまた別の機会に書こうと思う。

僕にとってのこの決断は、とても勇気がいるものだった。ここ数ヶ月は自己否定的な感情に包まれ、なかなか、生きていくのがしんどかった。

同時にこの期間、僕自身をとても大切にしてくれるひとたちの存在に気づいた。

それは家族だったし、同僚だったし、愛知でできた数少ない友人だった。
なにかを失いかけていると、当たり前のことに気づくのかもな、なんて最近は思う。

僕も、僕自身を大切にしようとおもった。
そして、いつかそのひとたちに、ゆっくり恩返しがしたい。

生きて、恩返しがしたい。

僕は地元にもどる。だけどそれは終わりじゃない、はじまりでもある。
ゆっくりなにかをすすめたら良いんだときがついた。

よし、テキトーにがんばろう。


(写真は地元の公園)

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