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2024年8月|Instagram最新アップデート情報|「ビュー」って何?


Instagramで一番重要な指標が「ビュー」になった

先日、2024年8月8日頃、インスタの公式アカウント「Instagram’s @Creators」が、以下のような投稿で新たな機能のアップデートを発表しました。

スクリーンショットの下に、日本語訳を載せていますので、ご覧ください。

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今後数週間で、リール、ライブ、写真、カルーセル、ストーリーを含むすべてのオーガニックメディアとブーストメディアにおいて、新たに「ビュー」という指標が導入されます。「ビュー」とは、リールが再生またはリプレイされた回数、そしてリール以外のコンテンツがユーザーの画面に表示された回数を測定するものです。この指標を導入することで、Instagram全体で一貫した基準ができ、コンテンツのパフォーマンスをより理解しやすくなります。 ※用語解説:「オーガニックメディア」は自然にユーザーに届く投稿を指し、「ブーストメディア」は広告などでお金をかけて閲覧数を増やす投稿を指します。

Instagram’s @Creators

<翻訳>
リールについては、「再生回数」の指標は「ビュー数」に変更されます。来月中に、インサイト全体で「再生回数」の指標を段階的に廃止し、Meta Business Suite(メタビジネススイート)などの他のツールでも廃止する予定です。

Instagram’s @Creators

<翻訳>
リール以外のコンテンツについては、「ビュー数」がコンテンツのパフォーマンスを測定する主要な指標となります。「リーチ数」は引き続き計測され、インサイトで利用できます。「インプレッション数」はインサイトには表示されなくなりますが、引き続きリール以外で使用・計測され、Meta広告マネージャーなどのツールで利用できます。

インスタのビューって何?!

またまた、聞きなれない「ビュー」という言葉が登場して、英語が苦手な私はパニック状態です笑。

「インスタのビューって何?!」

今回は、インスタの新たな指標「ビュー」について、色々調べて分かったことをシェアします。

まず、「ビュー」の定義ですが、「ビュー数」とは、リールが再生またはリプレイされた回数、そしてリール以外のコンテンツ(静止画・ストーリーズ・ライブ)がユーザーの画面に表示された回数の事、だそうです。

出典:Instagram公式アカウント「Instagram’s @Creators」より

そして、すべてのコンテンツ形式(リール、写真、ストーリーズなど)で「ビュー」が主要な指標となり、Instagramのインサイト画面には「インプレッション数」は表示されなくなり、「ビュー数」を中心に表示されるようになります。

(メタ広告を使っている人はメタ上でインプレッション数は見れる)

ちなみに「インプレッション数」は、投稿が表示された回数を指し、同じユーザーが投稿を2回表示した場合、「インプレッション数」は「2回」となります。

インプレッション数は、ユーザーが注意深く投稿を見ていなくても、画面に表示された時点でカウントされます。

そして「ビュー数」は、コンテンツ形式に関わらず、投稿が表示された回数を指し、同じユーザーが投稿を2回表示した場合、「ビュー数」は「2回」となります…あれっ?

「ビュー数」と「インプレッション数」って同じじゃん?

って思いませんでしたか?

意味が同じで名前が変わっただけ?!

いやいや、そんなハズは無い、と思い、英語のネイティブスピーカーが「ビュー」と「インプレッション」を、それぞれどんなニュアンスで捉えているのか、ChatGPTに聞いてみました!

私:英語話者の感覚において、ビューとインプレッションにはどのようなニュアンスの違いがありますか?

ChatGPT:(長いので前半省略します)

ビューは、ユーザーがコンテンツを実際に見たり再生したりした回数。アクティブな行動が伴う。

インプレッションは、コンテンツがユーザーの画面に表示された回数。ユーザーの積極的な関与は必ずしも含まれない。

このため、インプレッション数が多くても、必ずしもそのコンテンツがユーザーに「見られている」わけではなく、ビューは実際にそのコンテンツが消費されたことを示すため、より具体的なエンゲージメントの指標とされます。

だそうです!
よーく、分かりました。

これまでの「インプレッション数」は、「ユーザーの画面に表示されただけ」でもカウントされていたので、ユーザーの関心度合いを測る指標としては、ちょっとフワっとしていたんですよね。

でも、新たに導入される「ビュー数」は、ユーザーが積極的に投稿を閲覧した回数をカウントするので、ユーザーの反応をよりリアルに感じられるようになる、という事です。

ホーム画面に流れてきた静止画の投稿の場合、ユーザーが何秒見たら「1ビュー」にカウントされるのか、などと言った細かい事はまだ分かりませんが、これまでの「インプレッション数」の1回と、「ビュー数」の1回は重みが違うという事だけは言えそうです。

また、最近のアダム・モセリ氏(Instagram責任者)は、「フォロワー数を気にするのをやめて、リーチに注目するべき。リーチこそ命!(超意訳)」的な発言をしています。

※リーチとは:「投稿を見たユーザーの人数」を指します。同じユーザーが同じページに2回訪れた場合でも、リーチ数は「1回」とカウントされます。

このモセリ氏の発言や、新たな指標「ビュー数」導入の流れなどは、Instagramが「フォロワー数」や「インプレッション数」の多さより、「リーチ数」や「ビュー数」といった、ユーザーのリアルなリアクションが測れる数字の方を、より重要視している事の現れ、だと言えそうです

インスタはアルゴリズムの最適化やAIの進歩により、YoutubeやTikTokのように、ユーザーの好みの傾向をより的確に判断して、ユーザーがまだフォローしていないアカウントの投稿でも、そのユーザーが好きそうだなと判断した投稿を自動的に見せる仕組みが、より一層進化しています。

その結果、「リーチ数」の伸びは、インスタのアルゴリズムから推されている事の現れ、として捉えることができます。

ひいては、私たちユーザーは今後のインスタ運用において「リーチ数」と「ビュー数」を重点的に伸ばす事に注力していくべき、だと言えそうです。

ここまでをまとめると、

  • すべてのコンテンツ形式(リール、写真、カルーセル、ストーリーズ、ライブ)で「ビュー数」が主要な指標となる。

  • リールの再生回数も「ビュー数」として統一される。

  • Instagramのインサイト画面で「ビュー数」が見れるようになる。

  • 「リーチ数」「アカウントエンゲージメント」「インタラクション」「視聴時間」などの指標は、別の画面で表示されるようになる。

  • 「ビュー数」は同じユーザーが何度も視聴した場合、そのリピートビューもカウントされる。

用語説明コーナー

リーチ
投稿を見たユーザーの数を指します。同じユーザーが同じページに2回訪れた場合でも、リーチ数は「1回」とカウントされます。

ビュー(Views)
投稿が閲覧された回数を指します。同じユーザーが同じ投稿を2回閲覧した場合、ビュー数は「2回」となります。例えば、同じ動画をリピート再生すると、その度にビュー数が1回増えます。リールも静止画もストーリーズもライブも、全ての閲覧回数は、それぞれビュー数として計測されます。

インプレッション(Impressions)
投稿がユーザーの画面に表示された回数を指します。同じユーザーが投稿を2回表示した場合、インプレッション数は「2回」となります。同一ユーザーがコンテンツを何度も見ると、その分インプレッションが増加します。インプレッションは、コンテンツが画面に表示された回数をカウントし、ユーザーがそのコンテンツを意識的に見たかどうかに関わらず記録されます。

ビューとインプレッションの違い
ビューは、ユーザーの積極的な「視聴」回数を測るもので、インプレッションは「表示」回数を測るもの。

なぜ、ビューを重視することになったのかについての考察

インスタはなぜ「ビュー数」というものさしを重要視するようになったのでしょうか。

これまで、インスタのインサイトには様々な数値が表示されていましたが、一般のユーザーがそれらの数値を参考にして、コンテンツの改善を行うには、少し複雑すぎたような気がします。

今後、インサイトに表示されていた数値を「ビュー数」という数値に置き換え、単純化する事で、インサイト活用のしきいを下げようという狙いが、1つあるように感じます。

また、ユーザーが投稿を積極的に閲覧した回数を「ビュー数」としてカウントする事で、ユーザーのリアルな反応を測る上での効率化を行おうとしているのだと思います。

少し前に行われたモセリ氏へのインタビューの中で、モセリ氏は「DMで投稿をシェアするのが一番高いエンゲージメントの現れだ。」と述べていました。

※エンゲージメント:投稿に対するユーザーの反応の度合い。関心の高さ。

これまで、エンゲージメントの指標として「いいね率」や「保存率」などが用いられて来ましたが、深く掘り下げれば、それぞれのアクションの重要度、評価の高さは異なります。

ですが、ユーザーがどんなアクションをする場合においても、共通してエンゲージメントの高低がストレートに現れるのが「積極的な閲覧回数」=「ビュー数」だ、と言うことなのかなと思います。

きちんと閲覧していないのに、義理で「いいね」をつける事はできますが、義理で1分のリールを何回も見てくれる人はあまりいないですよね。

つまり、「積極的な閲覧回数」である「ビュー数」は、ユーザーの素直な反応が現れた数字になるんだと思います。

これはあくまで推測ですが、例えば、スパム的な手法を行うグループがあったとして、仲間内でお互いに「いいね」や「コメント」をし合って、見せかけのエンゲージメントを上げていたとしても、投稿がしっかり閲覧されていないと「ビュー数」が上がらず、結果としてアカウントが伸びない事態につながってしまうかもしれません。

今後インスタ運用で注力すべきポイント

現在、ユーザーがインスタを開いた時に表示される投稿の半数以上は、インスタのAIが、ユーザーの好みに合わせて表示しているコンテンツになっているそうです。

これは、わざわざフォローをしなくても、自分が見たいものが表示されるようになっている、という状態です。

その結果、ユーザーはフォローの必要性をあまり感じなくなり、以前よりも簡単にフォローしてくれなくなっています。

Youtubeではずっと前から同じような事が起きていて、「チャンネル登録」も「高評価」もしていないけど、いつも見ているチャンネルがある、という人も多いのではないでしょうか。

インスタのユーザーの利用習慣は、以前と変わってきています。

これからは「フォロワー数」や「いいね数」を増やす事よりも、「しっかりとコンテンツを見てもらうこと」を最重要課題とし、丁寧な投稿をコツコツ続けていく事の重要度が高まっていると感じます。

具体的には、以下のポイントに注力することが大切です。

アカウントの専門性を絞り込むこと

特定のテーマや分野に特化し、専門性を高めると、インスタのAIがターゲットユーザーに表示してくれる確率が高くなります。

コンテンツの質を高めること

投稿量よりも質を重視します。毎日投稿は効果的ですが、毎日投稿にこだわりすぎて、質が落ちてしまうとリーチ数やビュー数の低下につながってしまいます。

投稿頻度とタイミングの最適化

定期的に、かつターゲットユーザーが最も見てくれそうな時間帯に投稿しましょう。

適切なハッシュタグの使用

アカウント開設して間もない時期は、インスタのアルゴリズムに何のアカウントかを正しく認識してもらう為に、アカウントに関連性の高いハッシュタグを、大中小織り交ぜて付けるようにしましょう。

キャプションも丁寧に

キャプション(投稿の文章)を通じてストーリーを伝えたり、質問を投げかけたりすることで、フォロワーさんたちとの対話を促進しやすくなります。また、キャプションでコンセプトや大切に考えている事を表現することで、フォロワーさんとの感情的なつながりを強化することができます。

ギャラリーを整える

ユーザーが「おすすめ」や「発見」からあなたの投稿を見に来た際、最初に目にするのはプロフィールの下のギャラリーです。特に、上段3段目までの世界観はアカウントの第一印象を決定づけるので、ギャラリー全体に一貫性のあるビジュアルを持たせるよう意識しましょう。

コミュニケーションを積極的にしよう

シャイな方もいるかもしれませんが、アカウント立ち上げから間もない時期は特に、自分の方から、アカウントの属性に合ったユーザーにアプローチして、いいねをしたり(やり過ぎは良くありませんが)、コメントを書いたり、DMのやり取りをするようにしましょう。そのようにする事で、あなたのアカウントが誰向けのアカウントなのかインスタのアルゴリズムに認識させる事が出来ると同時に、親密度という指標も高まり、アカウントの評価が高まります。

インスタはすぐに結果が出ないので、ほとんどの人は続かず挫折してしまいます。

今は、特にフォロワー数が以前よりも増えずらくなっているので、フォロワー数を追ってしまうと心が折れてしまいがちかも知れません。

なので、今後はユーザーの素直な反応が現れる「ビュー数」をウォッチしながら、投稿の改善を一緒にがんばって行きましょうね。

皆さまの成功を心より応援しています。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。


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