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子どもの成長と共に、仕事のギアを徐々に上げてきた話

私が社労士として独立開業したのは、子どもがまだ未就学児の時。

まだまだ手のかかる年齢ですし、お家で一緒に遊びたいし保育園の行事も全部参加したい。

また開業してすぐに仕事がバンバン舞い込むとも考えていませんでしたので、緩やかに開業するにはいい時期だと考えてのことでした。

そんな私が、子供も成長に合わせてどのように仕事と子育ての割合を変化させていったのか、勝手に振り返りたいと思います。


息子・未就学児時代(子育て>>>仕事>家事)

開業した時は、未就学児の子供を保育園に預けながら、パート勤めを並行していました。
週に数日のパートの合間に、ホームページを作成したり
パート関連で知り合いになった会社から単発の依頼を受けたり
社労士会から紹介される講師の仕事や、単発の仕事も積極的に受けた時期です。

この時期に、地元の商工会や税理士さんとの繋がりができたり
パート関連の仕事を通して知り合った会社との繋がりができたりしました。

出来上がったばかりのホームページからの問い合わせで、初めて顧問契約に至ったのもこの頃です。
また紹介により給与周りの整備を受注した大口案件に巡り合い、奇跡的に大きな売り上げにつながることになりました。

とはいえ、仕事に私生活が侵食されるほどではなく、基本的には「子どもを早くお迎えに行ける範囲での単発の仕事」で、社労士としての経験値を貯めていくことに注力していました。

仕事がない日は保育園をお休みすることもありましたし、仕事のある日でも早く帰れる日は13時〜15時くらいに迎えにいったり、園の行事やPTAにも全て参加していました。



息子・未就学児時代2(子育て>>仕事>>>家事)

コロナ禍に突入し、子供の通う保育園も3か月程度はお休みとなってしまいましたが、幸い自宅仕事に切り替えたため仕事は継続することができました。

コロナによる世の中の混乱で、緊急の問い合わせや助成金や補助金の情報収集に翻弄された時期でもありましたが、
同時にどの会社もオンラインでの打ち合わせが可能になったのが子供を自宅で見ている私からしたら大変有難い変化でした。
最も混乱した時期は、さすがにほったらかしになってしまいましたが・・。

保育園のお休みが明けた後も、ゆるく顧客開拓を進めつつ、自営業の時間の融通という利点を生かして、習い事を始めたのもこの頃です。

習い事がない日もなるべく早くに迎えにいって、保育園の帰りにお菓子を買ったり、買ったばかりの自転車で公園に遊びに出かけたり。

この頃は「こんなに小さい時は今しかない」という思いを噛みしめて生活していました。
意識しないと、ついつい仕事モードでキー!っとなってしまいがちでしたし、慌ただしい日々に流され最もかわいい時期の我が子を思い出せなくなってしまうかもという不安がありました。


息子・小学校低学年時代(子育て>仕事>>>>>>家事)


この頃にはワ―ママ生活も板についてきて、「時間は有限で、私にも出来ることと出来ないことがある!」と振り切れていました。
仕事がどんどん忙しくなるに反比例し、家事に対するモチベーションは益々低下。

息子は小学校に上がり、送迎する必要はなくなり体力面では楽になりましたが、宿題やお友達との放課後のお約束問題は地味に大変でした。

学校の勉強に遅れやしないか?忘れ物はしないか?
という心配はもちろん、子どもは帰ってくるなり無邪気に「今日〇〇君と〇〇公園で遊ぶから!!」と宣言するのですが、

〇〇くんて誰?(お母さんの連絡先知らないよ?)
〇〇公園ってめちゃめちゃ遠くない?(送迎確定)

という状態。

仕事の合間に〇〇公園まで一緒について行き、無事〇〇君と合流できたら一旦帰宅。その後17時になったら迎えに行き、そのまま習い事に連れて行く・・というような日も少なからずありました。

大変でしたが、子供に振り回される生活はそれはそれで楽しく良い思い出です。

息子・小学校中学年時代(子育て>=仕事>>>>>>>家事)

すっかり私の仕事も忙しくなり、息子は小学校生活にも慣れてきた頃。

どんどんお客様も増え、脳内の仕事が占める割合が8割くらいの状態が続き、土日に何するとか、次息子とどこに行きたいとか、考える余裕が無くなってしまった時期でもあります。

これではいけない、と思いつつ増え続ける仕事量を中々コントロールできないというジレンマがありました。
忙しさに比例し売上も伸びており、仕事に勢いがついてきたということもあります。

相変わらず自宅で仕事をしていたので、「いってらっしゃい」「おかえり」は言えたし、放課後お友達をお家に招いたり、息子の日々の様子を見ていることはできたのですが息子自身どんどん親からお友達やゲームの方に興味が移っていく時期でもありました。

これからこうやって、親の手から離れていくんだな・・・と実感するばかり。
仕事を増やしていく罪悪感を、そろそろ手放していってもいいんじゃない?
と考え始め、新しい仕事にチャレンジしたりしていましたね。


そして今(子育て=仕事>>>>>>>家事)

四六時中親が子供を見ていないといけない時期は過ぎたとはいえ、
心配事は尽きません。

学校の勉強が益々難しくなってきて、周りの子はガチ塾に通いだしたりして、わが子は勉強大丈夫か??と気になるわけです。

私が色々口出しすると嫌がるようになっていましたので、
手を離して目を離さないを実践する時期かと思いましたが、やはり周りのきちんとしたお母さん方と比べては引け目を感じていました。

仕事については、かなり事務所運営が安定したことに加え、少し時間の遅いアポイントとか、新しい仕事を引き受ける余白が出てきたので、「息子に働いている母の背中を見せる」という勢いで、仕事に邁進しています。

とはいえ、何かあったらすぐに息子の話を聞けるような体制であれるよう、やはり時間的・精神的な余白というのはもう少し欲しいかなと考えています。


子育て罰でもなくマミートラックでもなく

振り返れば、うまく子どもの成長に合わせて仕事を維持・拡大させてこられたなと思います。
そのために自営業になったのですが、ここまでいい感じに進んでこられたのは本当にラッキーでした。

当然、子育てはまだまだ終わっていないため「子育てが成功した」わけではありません。

とはいえ仕事のペースを子供の成長に合わせられた、という意味においては現状は私は満足しています。

自己満足でしかありませんし、子供はどう思っているのかは分かりません。
以上、ご参考いただければ幸いです。






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