【詩】シンクロ
集合的無意識
誰かが放った言葉に
自分が発しようとしていた言葉が重なって
なんだかドキドキする
そして先を越されたような気分
このまま自分も発したら
パクってると思われるかなと
余計な気を遣って
被らない努力をしようと
delキーを長押し
タラララーとみるみる文字が
カーソルに吸い込まれていく
嗚呼
シンクロを望まずに
手当たり次第潰したら
発する言葉がなくなっちゃった
成仏できない言葉が
頭の中にどんどん溜まっていく
集合的無意識
この世は作り物だらけだから
そんなの当たり前
頭の中の言葉たちが溢れ落ちる前に
拾い上げて自分の言葉を発していく
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