【詩】有刺鉄線
小さな敷地に境界線を作成しました
そこに私というものを置き
外側から来るものを
刺のある鉄線で追い返す
または深く傷つけるのです
また私が外で息抜きをしようとすれば
肌を刺が引き裂くでしょう
ひとりぼっちでいることの
安心と寂しさは
酸素ボンベが埋めるのです
作り出してみましょう
ひとりきりの理想郷
誰にも頼らない勇気
しかしひとりひとりと声を大きくするほどに
誰かを呼んでしまうジレンマ
結果として罠となるようです
今日も境界線が揺れ
刺に皮膚片や血が付着しました
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