30.迷惑かたくない俺の日常 苦手なもの
500円玉が・・・3枚とか
50円玉が・・・2枚とか
10円玉が・・・10枚とか
5円玉が・・・4枚とか
1円玉が・・・12枚とか
そんなふうに、俺の財布は大量の小銭でパンパンになることがザラにある。
俺が苦手なもの――
レジ。
「お会計、798円です」
――おっ、こまかい小銭ちょうどありそう。
いち、にぃ、さん……
「ザザッ」
――はわわわわ!
う、うしろに人がぁ!!!!
えーーっと、えっと、えっと、えっと……
「1000円で」
とまぁ、これの繰り返しによって俺の財布は大量の小銭でブクブクにふくれあがる。レジでうしろに並ばれることが、俺はとにかく苦手。うしろの人を待たせることが申し訳ない。
大量の小銭を消費する手段として用いるのが、自動販売機。人を待たすこともなく、迷惑をかけることもなく、自分のペースで小銭を消費することができる。トイレに行きたくて行きたくて、我慢して我慢して、やっと用を足せたときと同じぐらいの喜びと解放感に満ちる。
そして、さらに!!
このご時世、そんな俺にとって喜ばしい変化が起きた。
――セルフレジの導入だ!
俺の最寄りのスーパーは、店員さんがバーコードリーダーで商品をピッとしたのち、お会計は精算機で行う流れになっている。しかも、1つのレジに対して精算機が2つ設置されているのです。ありがたや、ありがたや、神の恵みですな。
溜まりに溜まった小銭を一気に消費できる。まとめ買いをほとんどしない俺は、ルーティンのごとく仕事終わりは、ほぼ毎日スーパーに行く。そのため、小銭が溜まっている状態が長引くことも少なくなった。ちなみに、最近の晩ごはんは、ほぼ毎日そうめん、またはうどんを食べてます。めんつゆをそうめんで食べるか、うどんで食べるかの違い。洗わず食べられる玉ねぎサラダ1袋を、そうめんの具材として毎日買います。あとはお惣菜を1つと、小腹がすいたとき用のレーズンバターロール6個入り、これを仕事終わりにほぼ毎日買います。「この人いっつもレーズンパン買ってるなぁ」って、店員さんに思われてるやろな、絶対。好きなんです、レーズンパン。小腹がすいたとき用に……と思いながらも、結局毎日6個食します(笑)
スーパーの精算機と自動販売機、大きく違う点は、1円玉や5円玉も消費できることだ。
ほれほれほれほれほれほれ
財布の小銭入れに溜まりまくっている小銭、1円玉から500円玉まで、こまかい小銭を次々と精算機へ投入する。
うっへへーーい
10円を1円玉で10枚とか、
100円を10円玉で10枚とか、
20円を5円玉で4枚とか、
そんなふうに消費できたとき、嬉しくて嬉しくて。快感。肥満体型だった財布が本来のスリムボディになった姿を見ると感無量です。すべてはこの瞬間のためにあるんだぁぁぁ、って思うぐらい俺は喜びと解放感に満ちる。まるで、便秘から解放されたときと同じような……あっ、おれ便秘したことないわ……
とにかくスッキリします。
小銭の量と、日々のストレスの量は比例しているのかもしれない。
えっ? キャッシュレスにすればって?
やめて、そういうこと言うの。時代の流れについていけてないのよ、ボクちん。現金派です。商品と現金、目の前で物々交換がいいんです。現金払いでも別に困りはしないし……。
こうやって俺も時代に取り残されていくんだなぁ。まぁ、なんとでもなるっしょ。
ちなみに、まさにいま、コレを書いてるときの小銭がいくらか発表します――
「 323円 」
各部隊の構成は以下のとおり
100円玉・・・3名
10円玉・・・2名
1円玉・・・3名
うん、今日も快便です。