家にあるピン札を財布に入れない理由
家に使う予定のないピン札を6年ほど保管している。
保管する場所が他にないわけではない。
銀行口座も持ってるし、財布ももちろんある。
なぜ財布や口座に入れないのか。
それは他のありきたりなお札と一緒になるのがとても嫌なのだ。
このピン札は大学時代にイラストコンテストなるものがあり、そこのなんとか賞でもらった賞金だ。
ただの10000円だが、ATMで引き下ろした10,000円と少し違う。
映画ノーカントリーでも似たようなセリフがあった。
その映画ではコインだが、同じ考えでレジの中に他のコインと一緒に混ぜるなと登場人物が注意する。
今はキャッシュレスが主流で、現金を使うことが減った。小銭の製造年など見る機会もない。
お金だけでなく、モノや、もしかすると人も同じなのかもしれない。
全ての人は等しくどうでもいい。
でもそこに親や兄弟、先生と生徒、雇い主と従業員などの関係性ができることで特別な人となる。
他人が特別になる要素で1番大きいのがその対象と一緒にいる時間的要素だと考える。
子供の時は親が1番大切だが(今の変わらないと思う)、
大人になり、パートナーや移住先、自分で買った物の方が共有する時間が長くなる。
もし何か大切にしたい存在があるなら、その存在と同じ時間、同じ場所を共有することが重要だ。
そんなのことを考えながら、
また、ただのピン札を大事にしまったままにいる。
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