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成長企業で活躍するリーダーの3要素とは?

メンタルヘルスサポートシステム「LONTA」では、
その会社で活躍している社員の共通点を探し、
その行動パターンを分析しています。

今回は、分析結果からの気づきをご紹介したいと思います。


■ リーダーとマネージャーの出発点の違い 

業界業種さまざまな企業様のメンタルヘルスサポートを
担当させていただく中で、気づいたことがあります。

それは急成長している会社に共通しているポイントとして、

社員一人一人が、それぞれの仕事領域で何かしらの、

「リーダーシップ」

を発揮している、ということです。

一般的に、リーダーとマネージャーの違いとして、

<リーダーの出発点>
自分が描く未来のイメージを明確に持つこと。

<マネージャーの出発点>
メンバー個々の才能を業績に結びつける
一番の方法を見つけ出すこと。

と言われています。

未来を見据えて方向性を示し、周囲への動機付けをしながら、
物事を前へ前へと推し進めていくリーダー、というポジション。

「LONTA」を導入いただいた急成長中の企業、
その中で活躍しているスタッフが発揮している、
「リーダーシップ」について、3つご紹介させてください。


■ シンボリックとシステマチック 

その1:今日できることは何か

リーダーシップの取れる人は、常に、
「今、行動できることは何か」
を自問自答しています。

そこには、集中すべき対象をメンバーに提示するための、

『シンボリックな行動』

と、メンバーをその活動に強烈に巻き込むための、

『システマチックな行動』

の二つが存在しています。

有名なエピソードがあります。

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ニューヨークを犯罪都市から再生させ、
911テロ事件でも圧倒的なリーダーシップで
今も語り継がれているジュリアーニ元市長がいます。

ジュリアーニ元市長は、犯罪を撲滅するために、
リーダーの『シンボリックな行動』として、

・路上で車の窓ふきをする人(詐欺集団)の一掃。
・バスや地下鉄の落書きを全て消す。
・タクシー運転手に全員襟付きシャツ着用のルール導入。

などを矢継ぎ早に実行しました。

これらの目に見えるわかりやすい行動を通して、
ニューヨーク市民の注意を惹きつけ、
より良い未来に向かおうという姿勢を打ち出したのです。

また、『システマチックな行動』として、
FBIを巻き込み、1日単位で犯罪統計を行い、
3か月に1回、詳細な犯罪レポートまで作成させました。

その資料を元に、週2回の地区幹部会議を開き、
そこではお互いに、厳しい指摘が飛び交うようにしました。

これにより、警察幹部に曖昧さを許さない、
新しい行動を取らざるを得ない状況を生み出したのです。

急成長している企業様においても、
リーダーシップを発揮している社員は、
同じような行動をしています。

例えば、目指すべき理想や目標を、シンプルで
馴染みやすいスローガンとして掲げ、
それに関するキックオフMTGや
社内勉強会を開催しています(シンボリックな行動)

そして目標を達成するために、日々数値で進捗管理し、
数値を元に改善議論の場を設けるのです(システマチックな行動)


参考文献:リーダーシップ ルドルフ・ジュリアーニ著
https://www.amazon.co.jp//dp/4062117630


■ 寄り添い、共感、そして力強くグリップ 

その2:広範囲の共感力

リーダーシップを発揮している社員は、
コミュニケーションを大事にし、
周囲を巻き込み、動機付けしていきます。

一人一人の感情に寄り添い、共感を生み出すことで、
メンバーのモチベーションが高まり、組織が前進していきます。

有名なエピソードとして、
アメリカのクリントン元大統領が選挙演説の際、
アーカンソー州で、失業中の一人の女性から言い寄られる場面がありました。

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そのとき、対立候補のブッシュ氏は、
自らの改革案について熱心に語りました。

対称的に、クリントン氏は、檀上を降りて、
女性の元へ歩み寄りました。

解雇された人々の痛みをどれだけ感じているか、
またそれら工場長の名前、従事していた仕事、
子供の名前、そしてなぜ一生懸命働くのかを
自分はよく理解していると語りかけたのです。

そして自分はアメリカという国、
アメリカの国民に賭けたいのだ、
と語りました。

それは具体性に欠ける話だったのですが、
その女性や聴衆、TVの視聴者すべてを感動させた場面でした。

クリントン元大統領のこの行動は、まさに
『広範囲の共感力』を示しています。

急成長している企業では、
難易度の高い仕事が多く発生します。

チャレンジングな仕事内容ほど、トラブルもつきものです。
そのような場面で、職場に不穏な空気が流れるときがあります。

そういったときに、メンバーに寄り添い、共感しながらも、
明るい未来を提示できるリーダーが必ずいるのです。


参考文献:アルゴリズムが世界を支配する 
     クリストファー・スタイナー著
https://www.amazon.co.jp//dp/4040800044


■ ファーストチェス理論 

その3:5秒で決める決断力

チェスの世界には、ファーストチェス理論
というものが存在します。

「5秒で考えた手」と「30分かけて考えた手」は、
実際のところ86%が同じ手であることが実証されているのです。

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しかしながら、これは
「スピード感をもって大胆にやろう」
という話ではありません。

リーダーシップを発揮できる社員は、
常に深く、深く、物事を考えていますが、
周りから見ると、総じて決断が早いです。

世の中でも著名なリーダーの方は、最終的には、
「データよりも直感を大切にする」と言われています。

これもまた、決してデータを軽視しているわけではなく、
膨大なデータや情報を元にして、最後は直感を信じる
ということです。

直感と言えるほど、即断即決の感覚を大事にする。

何かを決めることには常に不安がつきまといます。

それでも不安を小脇に抱えて突き進み、決断できる人がいるからこそ、
チームのスピード感が上がり、
組織がダイナミックに躍動し、
企業の急成長へとつながっていくのだ、
と感じます。


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