なりたい自分を否定されるのが怖かった
社会人2年目の冬、初めてピアスをあけた。
両耳に1つずつ。
周りに相談もせず、一人で病院に行って。
大きく腫れた耳たぶ、それでも
憧れの人に近づけたと思うと嬉しかった。
そこから環境が変わるごとにピアスをあけていき
今、耳たぶに6個、軟骨に2個、両耳に計8個あいている。
本当はもう一つ、軟骨にあいてたけど
しこりがひどくなって手術で塞いでもらった。
けど、自分が一番好きな数字は9やから
そのうちまた増やす。
自分の好きな格好をすると怒られる
自分の性別上、スカートに対しての嫌悪感はあった、
とはいえ、幼い頃はまだ服装にこだわりはあった。
自分の着たい服装や「なりたい自分」を表現することに
抵抗を感じるようになった出来事がある。
小学生の頃。
小学校の校庭で行われる地域のお祭りに行った時の話。
近所の人たちが集まるそのお祭りは
子供の頃、夏の一大イベントで。
その時ばかりは!
と、自分なりに精一杯のおしゃれをして家を出た。
当時好きだった漫画の付録のイヤーカフやアクセサリーをつけて
お気に入りの水色のタンクトップとズボンを履いて。
自己肯定感はMAXで
「今日は私が主役よ!」と言わんばかりの自信で満ち溢れていた。
帰宅後、親に怒られた。
年相応な格好をしていた、はずやのに。
その服を買ってくれたのは親やのに。
「服装がはしたない」「お前らしくない」「もうそういう格好はするな」
なぜかそう言われた。
今思えばどうってことない親の言葉が
幼い頃の自分には強く刺さって。
自分のしたい格好をすると怒られる。
その認識だけが強く脳内に植え付けられた。
結果
自分のしたい格好はせず、おしゃれ、といえるような格好もせず
自分で選択することを諦め
親に買ってもらった服や、周りにおすすめされた服ばかり着てた。
それは、かれこれ大学卒業まで続いた。
化粧は自己嫌悪がつきまとうから就職するまでほとんどしなかった。
当時付き合っていた年上の彼には
散々、女らしい服装をして欲しい、化粧をして欲しい、と言われたけど
また怒られたり否定されるのが怖くて
自分から服を買うことはなく
大学の先輩に選んでもらっていた。
就職〜音楽活動
多感な青春時代におしゃれに興味を持てないまま
社会人になったもんやから
いざ自分が稼いだお金を自由に使えます、となっても
それを化粧品や服に使うことはなくて。
だから音楽活動を始めた時
メンバーに服装のダサさを散々指摘された。
そこから徐々に服を買うようになるも
「似合う服装」と「なりたい自分が」
その時はもう分からんくなってたから
まぁ、よう分からん服装ばっかりしてたし
人前に出る、ってのに
いつまで経っても化粧はせんかった。
その時はまだ実家暮らしやったから
無意識に、親の目を気にしてた、っていうのも
もしかしたらあったのかもしれん。
長くなりそうやから2つに分けます。
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