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【鹿島アントラーズ】ポポヴィッチ監督の良かったところ/悪かったところ

まだシーズン途中ではあるけれど、現段階でポポヴィッチ監督の良かったところと悪かったところを書いていこうと思う。
あくまでも私の感想・意見なので、的外れなことや見当違いなところもあると思うが、庶民の一つの意見・考えとしてとらえていただきたい。

ポポヴィッチ監督について

ポポヴィッチ監督のフルネームは「ランコ・ポポヴィッチ」。
ユーゴスラビア生まれの現在57歳(※2023/10/4現在)のナイスガイである。国籍はオーストリアとセルビアらしい。Wikipediaに書いてあった。
元プロサッカー選手で、現役時代はセンターバックのポジションだった。その後指導者の道へ。Jリーグでは「大分トリニータ」「FC東京」「町田ゼルビア」「セレッソ大阪」などの指導歴がある。現在は「鹿島アントラーズ」で指揮を執っている。

ポポヴィッチ監督の良かったところ

スタイルが確立されている

昨シーズン。鹿島は岩政監督の指揮のもと戦っていたが、相手によって変幻自在の戦い方を目指したが、残念ながらタイトル奪還には至らずシーズンを終えてしまった。というのも、戦い方の「柱」が出来上がっておらず、選手たちもどのようにゲームを組み立てていけばよいのか迷いが生じているようにも見えた。
その点、ポポヴィッチ監督の試合の運び方は明確だ。ボールを繋ぐ。そしてチームとして連動する動きをしてゴールに迫る。
シーズン序盤は見事な連携を見せて、勝ち星を得ることに成功している。
これもチームとしての戦い方に迷いがなくなった効果とみている。
様々な戦い方ができることは確かに素晴らしいことかもしれないが、それも「柱」があってこそ。ポポヴィッチ監督はその柱をつくってくれた。

「我々は鹿島だ」

ポポヴィッチ監督は選手たちに「我々は鹿島なのだ」と語りかけてくれた。鹿島としてどうあるべきなのか。心構え。気持ち…そういったものを選手たちに植え付けた。
鹿島の選手としてどうふるまうべきなのか。それを示してくれたのは個人的に好感が持てる行動・しぐさだった。

選手を固定して戦い方を洗練させた

ポポヴィッチ監督はこだわりが強い監督である。それが裏目に出ることもあるが(後述する)、選手を固定することによって戦い方を洗練・熟成させたという効果もあることは無視できない。
そのおかげで序盤から中盤にかけては割と良い滑り出しだったように思う。

思い切ったコンバート

言わずもがな「知念慶」のことである。
フォワードからボランチへのコンバート。本人もびっくりしたことだろう。
個人的には一時的なものと思っていたのだが、いやはやどうして。プレシーズンマッチから安定した活躍を見せてくれている。
デュエルもできる。足元の技術もGood。本当に初めてのボランチなのかと思うくらいにすごい。

ポポヴィッチ監督の悪かったところ

選手が固定されすぎ

先ほど選手を固定して戦い方を洗練させたとあるが、これが悪い方面に働いているという一面もあるということは無視できない。なかでもセンターバックやサイドバックはほとんど変わっていないし、鈴木優磨もほとんどの試合に出ている。
「替えが効かない選手」であることは間違いないが、それでも疲労は溜まるし、正直ここ最近のプレーを見ていると精度が落ちているといわざるを得ない。
もし、「使える選手がいない」というのであれば補強失敗ということになるし、それはそれで大問題だ。チームマネジメントはうまくいっているとは言えないだろう。

こだわりが強い

頑固といってもいいくらい。選手交代後も同じことをやろうとする場面が多々あった。選手にも特徴というのもあって、活きる場面とそうでない場面というのがどうしても出てくる。しかし、選手が変わっても同じようなタスクを要求するため、持ち味を出せないまま中途半端な活躍(というように見えた)で終わってしまう選手も少なくない。
もっと違う使い方をしていたら…また違った結果になったのではないかなとは思う。

来季はどうなるのか

現時点でタイトルの可能性があるのはリーグのみ。残り7試合で首位との勝ち点差は12の4位に位置している。可能性はあるものの、なかなか厳しい状況だろう。
ここ数年、鹿島は成績が出ないことで監督を変えて対応してきた。正直このやり方にはうんざりだ。監督を変えれば戦術も変わる。考え方も変わる。監督によって戦い方があれこれ変わってしまっては、選手たちもかわいそうだ。クラブとして積み重ねもできない。
監督が続投になるとして期待したいことは、少なくとも疲労している選手は休ませられるくらいの戦力は整えてほしい。

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