【創作】猫糞(ねこばば)【短編小説】 (全6話) #5
翌日。
この日の授業が終わり、帰りの会も終わろうとしていた。荒木先生の連絡事項では、「最近変質者がいるのでなるべく1人で帰らないこと」という注意事項が伝達された。「おじさんが車の中から道案内をお願いする」とか、「お菓子を配るお婆さんがいる」とか、「夕方裸になるおじいさんが出る」とか、そういう話をしていた。荒木先生は、「いずれにしてもまともに対応をせず、逃げたり大人に助けを求めるなりしてください。」というようなことを生徒に伝えた。
和也は「そんな大人たちがいるのか。怖いなぁ」と