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【アングラ神戸】ヤクザのラーメン屋店長が射殺される街・神戸市長田区「苅藻」を歩く【ベトナム寺院】
日本最大の指定暴力団・山口組のお膝元である神戸市は昔から“ヤクザの街”としての側面もあり、数々の抗争の舞台にもなった。その中でも今もキョーレツに記憶に残っているのが新神戸オリエンタルホテルで白昼堂々起きた「宅見組組長射殺事件」である。とは言えこの事件自体も既に30年近くも前の話。令和の現代ともなれば暴力団のいない安心安全な街になりましたよね?と錯覚しそうになるものだ。ところが最近の神戸はどうもそうではないようなのだ。
神戸市長田区のラーメン店で店主の57歳の男性が店内で、またしても白昼堂々銃撃され、頭を撃ち抜かれて死亡していたのが発見された。そんなに昔の話ではない。2023年4月22日のことである。このラーメン屋の大将が「六代目山口組系傘下団体の組長」という裏の顔を持っていた事から、この事件は対立する暴力団員による犯行として、後に指定暴力団「絆會」幹部ら5人が逮捕されるに至った。
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そんな超絶オッカネー事件の舞台となった場所に今回出掛けてきた。場所は神戸市営地下鉄海岸線「苅藻駅」のすぐ近く。正直言ってマイナー過ぎて、リアルな神戸っ子にすら「どこそれ?」と言われそうなほどに知らない街である。当然、今まで足を運ぶ機会も無かった。とは言え終点の新長田から二駅手前なので、それほど人里離れた感じでもない、長田区の臨海部の下町といったところである。
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